北朝鮮の戦術核攻撃潜水艦の進水式に出席した金正恩氏(中央)と朴正天氏(右端、茶色の軍服)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮の戦術核攻撃潜水艦の進水式に出席した金正恩氏(中央)と朴正天氏(右端、茶色の軍服)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の軍関連日程に同行している朴正天(パク・ジョンチョン)氏の肩書が「朝鮮労働党軍政指導部部長」であることが8日、確認された。

 朝鮮中央通信が同日に掲載した「戦術核攻撃潜水艦」の進水式の写真では金正恩氏に同行した朴氏の軍服の名札に「軍政指導部部長」と書かれている。朴氏は昨年末まで軍序列1位の党中央軍事委員会副委員長を務めたが、突然解任された。朝鮮中央通信など北朝鮮メディアは朴氏が写っている写真の名札に書かれている肩書を消していた。

 軍政指導部は党中央委員会所属の専門部署の一つだ。2019年末に軍事部を改編・強化した部署で、軍隊に対する党の政治的指導や統制、検閲の権限を持っている。このところ金正恩氏の主な視察に同行し、軍事分野の最側近として浮上した朴氏が部長を務め、軍政指導部の役割や政治的地位が強化されるとみられる。

 韓国・北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)総長は朴氏の軍政指導部長就任について、「金正恩氏の責任政治、委任統治の一環」として、「(党中央軍事委員会副委員長の)李炳哲(リ・ビョンチョル)氏に軍需、朴正天氏に軍事を担当をさせ、役割分担と忠誠競争を誘導するものとみられる」と分析した。


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