ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領はG20サミットに参加するためにインドのニューデリーを訪れている日本、ドイツ、イタリアなどの主要国家の首脳と相次いで会談を行った。

尹大統領は10日(現地時間)、ニューデリーのG20サミットの会議場で岸田首相と20分間の短い首脳会談を行った。尹大統領は岸田首相に「今年の下半期も活発に会合を持ち続けたい」と提案し、「日中韓首脳会議開催のためのプロセスも着実に進めていきたい」と述べた。

これに対し岸田首相は「積極的に呼応する」と答えた。両国首脳の会談は今年3月以降、これまで6回にわたって行われている。両首脳は最近の両国関係の発展基調を評価し、両国の協力をさらに進める案について議論し、同時に世界の懸案に対しても責任を持って協力して寄与していきたいと述べた。

この岸田首相の答弁により、年内に日中韓首脳会議が開催される可能性が高まった。先立って7日、尹大統領と中国の李克強首相との会談の際に、李首相も日中韓首脳会議について「年内の適切な時期に開催することを支持する」と述べたためだ。前回の日中韓首脳会議は2019年12月に中国の成都で開催された。

ドイツやモーリシャスの首脳らとの会談で、尹大統領は2030釜山エキスポ開催の支持を要請した。

尹大統領は、ドイツのショルツ首相とも会談し、「今年の両国の交流140周年を記念する様々なイベントを通じて、両国の国民間の相互理解と交流がさらに拡大することを期待している」と述べた。

尹大統領は、ドイツが主要な半導体企業誘致と人材養成を通じて半導体の生産基盤を強化するために努力している最中だと理解していると述べ、両国の産業の競争力強化および世界の半導体供給網の安定化のために両国が引き続き協力していくことを希望すると述べた。

モーリシャスのジュグノート首相との首脳会談では、「安定した民主主義と開放経済という共通点をもとに、両国の関係がさらに発展することを望む」と述べた。ジュグノート首相はこれまでインフラ、農業、公共行政、教育などの分野で両国間の協力が推進されてきたことを高く評価した。さらにブルーエコノミーや観光などの分野でも協力できる余地があるという点に共感し、そのための両国間の協力の拡大を要請した。尹大統領は来年ソウルで開かれる韓国とアフリカの首脳会議にジュグノート首相を招待している。

イタリアのメローニ首相との会談では、エキスポ誘致競争での協力を要請した。イタリアはサウジアラビアと共にエキスポ開催の競争国だ。

両首脳は防衛産業や半導体分野での協力および航空宇宙など未来産業分野での協力をより拡大していくことで合意した。特にメローニ首相は来月ソウルで開催される国際航空宇宙および防衛産業展示会(ADEX)にイタリアの国防長官が参加し、両国の防衛産業の協力についての議論を進展させていきたいと強調した。

尹大統領は「イタリアが来年度のG7首脳会議の議長国としてリーダーシップを発揮することに期待している」と述べ、「互いに似た立場の国の団結が大切な今の時点で、今後も韓国がG7に引き続き参加し、加盟国との協力を強化していく」とも付け加えた。
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