新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年初に北朝鮮の国境が封鎖され、国連など国際社会の北朝鮮現地での業務が事実上途絶えている。
サルモン氏は国境開放により海外で拘束されていた北朝鮮住民の強制送還が差し迫った状況についても懸念しているとし、「国連加盟国は拷問等禁止条約に明示された強制送還禁止の原則に基づき強制送還を中止しなければならない」と強調した。
特に中国内の脱北者の送還について「中国政府はほかの国々との対話に乗り出さなければならない」と強調した。また実際に強制送還が行われる状況かという質問には「深い憂慮を持って鋭意注視しており、確実な情報が入手されれば声明を出す」とし「中国指導部が正しい解決策を導き出すと信じる」と述べた。
サルモン氏は国連総会への2回目の報告書を10月に提出する計画とし、「人権、平和、安保間の連結構造を扱おうと思う」と紹介した。
今月4日に韓国を訪問したサルモン氏は朴振(パク·ジン)外交部長官、金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官らと会談し、北朝鮮の人権改善策などについて話し合った。
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