このことから「朝鮮半島に繰り広げられている『日米韓VS中露朝』という新冷戦の構図が、世界的懸案を話し合う最高外交舞台である国連総会にまで拡大した」という見方が出ている。
13日(現地時間)国連によると、第78回国連総会の一般討議が今月19日から米ニューヨークの国連本部で行なわれる。一般討議では、193加盟国の首脳や首相・閣僚などの代表たちが総会場の演壇で演説する。
今回の国連総会では、「ウクライナ戦争」問題が主要なテーマとして論議される。長期化する戦争による莫大な人命被害とグローバル供給網危機などへの懸念が表明されるものとみられる。
このような中、13日(現地時間)にロシア・アムール州のボストチヌイ宇宙基地で開かれた露朝首脳会談に関する言及が注目される。北朝鮮がロシアに砲弾を提供し先端技術の提供を受けるという両国間の「危険な取引」に対し、国際社会が共に懸念を表明し、ロシアの国連安保理制裁違反の可能性を厳重に警告することのできる外交の場が、まさに国連総会である。
特に今回の国連総会期間、ウラジミール・プーチン・ロシア大統領が国連を訪問する予定である。もし北朝鮮がロシアに砲弾を提供すれば、韓国政府によるウクライナ武器支援への圧力が高まることが予想される状況で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の発言もまた注目される。
今回の露朝首脳会談により、国連安保理常任理事国であるロシアの対北制裁違反の可能性が高まる中、国連安保理の役割そのものが試されることになる。また今後の安保理では、北朝鮮問題とこれに対する中国とロシアの態度が問題視されることになる。さらに、ロシアが安保理形骸(けいがい)化へと向かう場合、対北政策の実効性問題が浮上し得るということでもある。
韓国・北韓大学院大学のヤン・ムジン(梁茂進)教授は「露朝間の軍事協力強化が及ぼす影響はかなり大きい」とし「北朝鮮がこれまで国連安保理対北制裁決議案を排撃してきたが、常任理事国であるロシアが直接行動し、中国がこれに賛成すれば、『韓米日VS中露朝』という新冷戦の構図が、朝鮮半島を越え国連の舞台にまで拡大するおそれがある」と語った。
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