韓米相互防衛条約文(国家記録院提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓米相互防衛条約文(国家記録院提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの大韓民国歴史博物館で今月22日から12月31日まで、韓米同盟70周年を記念する特別展「同行」が開催される。

 韓国が外国と結んだ最初にして唯一の同盟条約、韓米相互防衛条約と両国が歩んだ70年の歴史を振り返る展示となる。同条約が結ばれた背景と条約締結までのプロセス、締結以降の両国間の経済、文化、外交、軍事協力関係を伝える資料185点を紹介する。

 展示は両国の国旗、太極旗と星条旗からスタートする。朝鮮王朝第26代王で大韓帝国初代皇帝の高宗(在位1863~1907年)の外交・内務担当顧問を務めた米国人、オーウェン・デニーが所蔵していた太極旗(デニー太極旗)と、在韓米軍の儀仗隊が行事で使った星条旗が観覧客を迎える。国連軍司令部内の記念行事などで使用された星条旗の一般公開は初めて。

 展示では、1953年に韓国と米国が相互防衛条約を結ぶまでの道のりと時代的背景、主な事件などを丹念に取り上げる。朝鮮戦争に参戦した米軍人の遺品、50年代に米軍の訓練や戦闘で配給された携帯用戦闘食、53年7月27日の休戦協定締結時に使用した机などを公開する。

 同盟の根幹である韓米相互防衛条約の全文や、関連文書を収めた資料集も展示する。

 同条約は53年10月1日に米ワシントンで署名され、韓国国会と米議会上院の同意を経て両国の大統領が批准し、54年11月17日に発効した。当時、韓国政府機関が発行した冊子には条約の全文と李承晩(イ・スンマン)大統領の国民向け談話などが載っている。

 現在まで約70年におよぶ韓米の協力関係にもスポットを当てている。54年にミネソタ大がソウル大に送った書簡や、韓国南西部・光州市で民主化を求める大規模なデモが起こり軍の発砲で多くの犠牲者が出た80年の5・18民主化運動(光州事件)で海外の記者を手助けした米平和部隊の写真などを見ることができる。

 大韓民国歴史博物館のハン・ス館長は「同展を機に、両国関係が一段と発展するよう願っている」と話している。


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