昨年の死亡数が新型コロナウイルスの影響で大幅に増加した=(聯合ニュースTV)
昨年の死亡数が新型コロナウイルスの影響で大幅に増加した=(聯合ニュースTV)
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が21日発表した統計によると、昨年の死亡数は37万2939人で、1970年の統計開始以来最多となった。前年比での増加率も17.4%と、73年(27.3%)以来の高水準を記録した。

   

 粗死亡率(人口10万人当たりの死亡数)は727.6人で、前年比17.6%増加した。

 死亡数と粗死亡率は2010年前後から増加傾向にあるが、昨年は増加幅が際立って大きかった。

 主な原因は新型コロナの感染拡大だ。昨年の新型コロナによる死者数は3万1280人、粗死亡率は61.0人で、ともに前年の6倍超に急増した。

 月別では3月(1万955人)と4月(6875人)に新型コロナによる死亡数が多かった。

 統計庁のイム・ヨンイル人口動向課長は、昨年2月から変異株のオミクロン株が流行したのに加え、肺炎など新型コロナと関連のある呼吸器疾患による死者が増えたことで全体的に死亡数が増加したと説明した。

 昨年の死亡数は60代以上の高齢層で主に増加した。なかでも、80歳以上の死亡者が20万493人と死亡数の半分以上を占めた。前年比の増加率も26.3%と高かった。

 性別では男性が19万6465人、女性が17万6474人だった。10万人当たりの死亡数も男性(769.2人)が女性(686.2人)より多かった。

 イム課長は「今年は新型コロナの感染者数が大幅に減少し、昨年に比べ死者数が減少するとみられる」とする一方、高齢者の増加に伴う長期的な死亡数増加の流れは続くだろうとの見通しを示した。


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