イ・ソンギュン の最新ニュースまとめ
国選画家ソンナム(キム・ヨンホ)は、初めて吸った大麻で警察に摘発されるのではないかと恐れ、フランスのパリに逃げる。8月8日から日記を書くように、紙に日にちを書き込み時間の流れを構成した。
8月11日、スマートな女性の後ろ姿を見て「二度とあんな恋愛はできないみたいだ」と嘆くが、若くて可愛らしい美術学生ユジョン(パク・ウネ)と甘い恋をすることになる。ソンナムはそんな中、ソウルにいる妻ソンイン(ファン・スジョン)と、深夜1時の“夜”であると同時に、韓国では“昼”の時間帯に通話をする。最初は泣きながら辛がっていたが、ユジョンとの恋が深まるほど「友達ができた」と言い逃れながら、妻との会話を上の空で話すことになる。
“ホン・サンス式”映画がそうであるように、ストーリーの重要性は大きくない。実際にホン監督は、現地で撮影する際にも朝になってから俳優たちにシナリオを渡した。かっこつける代わりに日常的な、だからこそ頷けるようなキャラクターのリアルさがより重要な映画だ。
平凡な男性の、腹の中をひっくり返してさらけ出したようなナレーションと日記体の構成は、その日常性に力を加える。「知りあっておけば後々にいいと思って、優しくしてあげることにした」(留学生ヒョンジュを初めて会った日)「俺は気が狂ったんだ、狂っちゃったんだ」(ユジョンとの初めてのキスの後)というようなソンナムのナレーションは、コミカルではないが人生の哀愁が漂い、思わず笑ってしまう。
時々、野生花と雲、曇った空を照らすカメラは“映画的”というよりは、毎日接する現実とも同じだ。ソンナムが夢見る夢は、現実とはかけ離れている。ソンナムはオルセー美術館の前でしばらくの間、ギュスターヴ・クールベの『世界の起源』の前に立っている。クールベが女性の隠密な部位に崇高なタイトルをつけた理由や、ホン監督が『夜と昼』というタイトルをつけた理由は、大きく異ならないだろう。
「女と付き合っても既婚者とは付き合いません」と言っていたユジョンが、結局欲望に勝てず、神聖でなければならない妊娠を“危険”として受け入れることになったのと同じだ。『夜と昼』は夜と昼、男と女、現実と夢想の微妙な関数関係に関するストーリーだ。
ホン監督は、ユジョンの言葉を借りてこう問いかける。「みんな、罪を犯しませんか?違いますか?」。しかし、決して非難したりもせず、偽悪的でもない。淡々と首を縦に振りながら映画を観ることができるという点が、ホン監督を知的な監督に作り上げる支えとなっている。
飲酒シーンは、実際にお酒を飲みながら撮影したが、型破りなベッドシーンはない。90%以上を声だけで出演したファン・スジョンと、北朝鮮留学生として出演したイ・ソンギュンの演技が印象的だ。国内公開日は未定。
Copyrights(C)sportshankook & etimes Syndicate & wowkorea.jp 0