韓国、原子力機関理事国に再選出…北朝鮮や処理水問題で発言力
韓国、原子力機関理事国に再選出…北朝鮮や処理水問題で発言力
韓国外務省は28日、韓国が国際原子力機関(IAEA)の理事国に選出されたと発表した。韓国は1957年にIAEAに加盟して以来、19回目(地域選出13回、付加選出6回)の理事国入りとなる。北朝鮮の核開発や日本の福島第一原発の処理水放出など、原子力分野での課題が山積する中、韓国はIAEAでの発言力を強化する狙いだ。

 韓国は27日(現地時間)、オーストリアのウィーンで開かれた第67回IAEA総会で、2023~2025年任期のIAEA極東グループ地域理事国に選ばれた。IAEA理事会は35か国で構成され、そのうち22か国は総会で選出される。地域別に配分された20か国と、付加枠と呼ばれる2か国だ。

 地域理事国は北米地域を除く中南米・西ヨーロッパ・東欧・アフリカ・中東南アジア・東南アジア太平洋・極東など7地域の加盟国で構成され、このうち極東グループは韓国、モンゴル、フィリピン、ベトナムから選出される。

 韓国外務省は、今回の選出について、「核不拡散だけでなく、気候変動対応やエネルギー安保の側面でも、国際社会の関心が高まった原子力分野で積極的な役割を果たせる良い基盤を得た」と期待を示し、「原子力5大強国である韓国の地位を反映するもの」と評価した。

 特に、「挑発を繰り返す北朝鮮の核問題、核不拡散体制を脅かすイランの核問題、福島第一原発の処理水放出など、人類の安全保障に関わる重要な議題についても、IAEA内で主導的な立場を取っていく」と明らかにした。

 IAEAは原子力の平和利用と安全確保を目的とする国連系の専門機関である。193か国中178か国が加盟している。
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