「2023ソウル世界花火大会」のイベントが終わった7日の午後9時頃、ソウル市のヨイド(汝矣島)ハンガン(漢江)市民公園。芝生をはじめ広場のあちこちにはゴミが散乱していた。コンビニや公衆トイレなど、建物の近くにもゴミが入ったビニール袋やタバコの吸殻が散らばっていた。毎年花火大会が終わった後の街の姿に「市民意識を持たなければならない」という自省の声が出ているが、今年も変化は見られなかった。

花火大会が終わると、一部の人々はレジャーシートと食べたカップラーメンやビールの空き缶などを芝生の上にそのまま置いて帰って行った。道路の真ん中には食べ捨てたチキンやプラスチック容器もあり、足もとを見ながら歩かなければつまづくほどだった。

もちろん主催側が準備した公園のあちこちにゴミを捨てられるスペースが用意されていたが、それでもゴミはあふれていた。あちこちにビール缶と生ゴミが入ったビニール袋などが幾重にも積まれており、遊び場として用意された砂場には数十個のタバコの吸殻がぎっしりと捨てられていた。

一緒にイベントを楽しんだ市民たちも憤りを爆発させた。ソウル市クロ(九老)区から来たというイさん(65)は、「いくら韓国の地位が上がったと騒いでも、まだまだ基本もなっていない」と話し、「自分が持って来たゴミは持ち帰るべきではないか」と声を高めた。

ヨンドゥンポ(永登浦)区に暮らすチョさん(27)は、「路上では人々が安全規則をしっかり守っているようだ」と語りながらも、「ゴミ捨てはルールが守られておらず残念だ」と話した。チョさんは続けて「これは今日だけの問題ではないように思う」と語り、「これまでずっと守ってこられなかったモラルを、これからは全ての人が守るべきだ」と話した。

トンデムン(東大門)区から来たというイさん(37)は、「自分勝手な人が多すぎる」と話し、「ゴミをこっそり捨てるわけでもなく、堂々と捨てる人も多いが、このような行為は反省しなければならない」と語った。

花火大会イベントの主催者であるハンファはイベント終了後、自社の従業員などを動員してゴミの片付けを行った。ハンファグループ系列の従業員で構成されたハンファ奉仕団はこの日の午後9時30分頃、ウォンヒョ(元暁)大橋に集まり、2人1組で漢江周辺地域を回りながらゴミを回収した。ハンファ奉仕団に所属しているチェさん(38)は、「会社の社会活動に参加したくて志願した」と語り、「今、近辺を2周ほど回って来たが、心配していたよりはゴミの量が少ない」と話した。続けて「ゴミが多いところは人々が全ていなくならないと作業できなさそうだ」と話し、「午後11時頃にようやく退勤できそうだ」と語った。
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