昨年4月、ICBM「火星18」の発射命令を下す張昌河氏(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年4月、ICBM「火星18」の発射命令を下す張昌河氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は19日、北朝鮮の張昌河(チャン・チャンハ)国防科学院長が、核武力の強化・発展を担う「ミサイル総局」の局長を務めていることが北朝鮮メディアの報道で確認されたと発表した。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が先月にロシア軍の太平洋艦隊基地を訪問したことを報じた労働新聞の写真で、張氏が「ミサイル総局長」と書かれた名札を着けていることが確認されたという。

 統一部は、ミサイル総局の旗に大陸間弾道ミサイル(ICBM)と核を組み合わせたマークが描かれており、ミサイルなど核武力の強化・発展作業を担う機関とみられるとして、今後の関係者の動向を注視すると説明した。

 ミサイル総局の存在は、今年2月に朝鮮中央通信が公開した朝鮮労働党中央軍事委員会の拡大会議の写真で初めて報じられた。2016年4月に創設され、北朝鮮の核・ミサイルの生産管理や行政を総括する機関と推定される。

 これまで、張氏や金正植(キム・ジョンシク)党軍需工業部副部長が弾道ミサイルの発射実験の際に軍服にミサイル総局のマークをつけて現れ、幹部とみられていたが、誰がトップか明らかになったのは今回が初めてだ。

 北朝鮮の主要兵器の開発現場に必ず姿を見せていた張氏は、昨年11月には新型ICBM「火星17」を開発した功労が認められ、大将に昇進した。国連安全保障理事会をはじめ、米国や韓国政府の対北朝鮮制裁対象のリストに含まれている。


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