尹熙根、警察庁長
尹熙根、警察庁長
10・29イテウォン(梨泰院)惨事遺族協議会(遺家協)と市民対策会議は30日、キム・グァンホソウル特別市警察庁長とユン・ヒグン(尹熙根)警察庁長にも梨泰院惨事の責任を問うべきだと主張した。

遺家協などはこの日、イ・イムジェ元ソウルヨンサン(龍山)警察署長の公判が予定されたソウル西部地裁正門前で記者会見を行い「イ・イムジェ元署長に対する迅速な裁判進行と厳罰、キム・グァンホソウル警察庁長に対する起訴、尹熙根警察庁長に対する捜査を促す」と明らかにした。

また「国民の生命と安全に責任を負う警察公務員として自分たちの責任がどれほど重大なのか分からないまま、惨事の直後に責任を回避することだけに汲々としていた彼らの行動には惨憺(さんたん)たる気持ちを禁じえない」と批判した。

イ・ジョンミン遺家協運営委員長は「梨泰院惨事で警察指揮部の無能と無気力は惨憺たる気持ちを超え、絶望に陥れた。きちんとした捜査を通じて誤ちを明白にしなければならない」と述べた。

民主社会のための弁護士会(民弁)梨泰院惨事タスクフォース(TF)のイ・チャンミン弁護士は「梨泰院惨事特別捜査本部はキム・グァンホソウル庁長に対する起訴意見で捜査を終えたが、9か月が過ぎた今も起訴されなかった。キム・グァンホ庁長は自身の指示がきちんと履行されたか確認もせず、警察配置権限を適切に行使しなかったため、具体的な注意義務に違反した過失がある。起訴されて当然だ」と強調した。

尹熙根庁長については「計11回以上惨事関連の報告を受けたにもかかわらず、適時に、きちんと指揮権を行使しなかった事実がメディア報道を通じて明らかになった。市民救助より責任回避に意識が行っていた。警察事務の総括指揮権者として本人の義務を放棄しただけでなく、業務上過失または職務遺棄に該当する。きちんとした捜査が1日も早く行われなければならない」と述べた。

イ弁護士はイ元署長などの裁判で梨泰院惨事の責任所在を明確にするため‘事前準備段階’を注意深く見なければならないと主張したりもした。

さらに「イ元署長に関し、5回の公判期日が進行する間、事前対比段階に関する公判期日は1回しか開かれなかった。事前対比段階で事実関係をしっかりと調べてこそ、いわゆる上層に該当する責任者の責任所在を明確にすることができ、上層部の過失が鮮明に表れることができる」と指摘した。

続いて「しかし、検察はソウル庁、警察庁関係者に対する証人尋問を申請していない。これは上層部の過失を埋めようとするいわゆる『尻尾切り』で責任の限界をつけようとするのではないかとかなり疑われる」と付け加えた。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 83