MCU(マーブル・シネマティック・ユニバース)の2023年最高のブロックバスター「マーベルズ」が公開まで一週間も残さない中、俳優たちの来韓など広報活動が事実上難しい見通しだ。
韓国映画「マーベルズ」のキャスト、公開日、あらすじ
特に「マーベルズ」は、制作ニュースが伝えられた時から俳優パク・ソジュンのキャスティングでファンから多くの関心を受けた。「マーベルズ」がハリウッドデビュー作となるパク・ソジュンもブリー・ラーソンなど主演俳優らと同様、広報活動を行うかどうかは未知数だ。
当初、MCUは新型コロナウイルス感染症など特殊な場合を除いては新作が封切りするたびに主演俳優たちが来韓し、積極的に広報活動を繰り広げてきた。特に作品に韓国俳優が出演した場合、韓国俳優を全面に押し出し、各バラエティ番組やトークショーに出演するなど熱心に広報活動を行ってきた。
しかし今回の「マーベルズ」の場合、以前のように俳優たちの広報活動が難しい見通しだ。実際に公開前日の7日、韓国メディアに対して行われる非対面の記者懇談会は、ニア・ダコスタ監督が一人で参加する予定だ。
これは、7月から米国俳優及び放送人組合(SAG-AFTRA)を中心に約16万人に達するハリウッド俳優らが、NetflixなどOTT、制作者連盟に対抗して100日以上続いているストライキの影響を受けているためだ。米国の俳優たちはことし5月、米国作家組合(WSA)がAI(人工知能)台本反対、作家らの雇用不安などを訴えて突入したハリウッドストライキに参加し、7月からストライキを行ってきた。 作家組合は劇的に制作者連盟と合意案を導き5ヶ月でストライキを終了したが、俳優たちのストライキはまだ進行形だ。俳優たちはOTTを主軸とした制作者連盟側にAI導入による肖像権侵害対応案、ストリーミング再上映分配金支給などを主張しているが、合意が容易ではないと伝えられた。
特に俳優組合は規定が厳しく、ストライキに参加する組合員が作品出演はもちろんのこと、作品に関連した広報活動、授賞式などに参加することができない。他国の映画祭など他の公式の場でも自身が出演したハリウッド作品に関する言及は一切できない規定となっている。実際に去る10月、第28回釜山国際映画祭特別展に招待された韓国系アメリカ俳優スティーヴン・ユァンとジョン・チョーは組合員としてストの余波で作品に関連した話をすることができなかった。
まだストライキが進行中であるため、ブリー・ラーソン、テヨナ・パリス、イマン・ヴェラーニなどの俳優たちも「マーベルズ」の広報活動に参加できていないと解釈される。パク・ソジュンはアメリカ俳優組合所属ではないので該当されないが、主な俳優がすべて組合員たちだけに、独自に広報に乗り出すのは難しい状況だ。これにパク・ソジュン側は、MCUの決定を待ちながら心の中で作品を応援し状況を見守っていると伝えた。
演出を引き受けたニア・ダコスタ監督は今月7日、ビデオ記者懇談会を通じて本格的に広報活動に乗り出す予定だ。作品の制作過程からパク・ソジュンのキャスティング理由、撮影ビハインドなど様々な話を伝える見込みだ。
ただし、「マーベルズ」が開封後に興行に成功できるかは未知数だ。「 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」を除いて、今年公開されたマーベル作品がすべて酷評を受け、ファンのMCUに対する忠誠心や関心自体が大きく下落している状態だからだ。ここにハリウッド俳優ストライキの余波で主演俳優たちの広報まで難しくなり、話題性において他の作品に押されている状況だ。実際に2日午前、映画振興委員会映画館入場券統合電算網によると、「マーベルズ」の前売り率は公開まで後6日という中、「君たちはどう生きるか」(監督:宮崎駿)、韓国映画「少年たち」(監督:チョン・ジヨン) に押され3位を記録している。公開1週間前から前売り率1位を走っていた以前の作品とは違う雰囲気だ。
一方、「マーベルズ」は11月8日に公開される。
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