一人暮らしの夫の食事を用意した妻に「離婚しよう」と言われて殺害=韓国
一人暮らしの夫の食事を用意した妻に「離婚しよう」と言われて殺害=韓国
韓国で、家庭内暴力によって接近禁止命令を受けて一人暮らしをしていた男性が、自分に食事を用意してくれた妻を殺害した。「再婚を期待していたのに妻は離婚を要求した」という理由からだった。

 3日、法曹界によると、ソウル北部地裁刑事合議11部は殺人容疑で起訴された60代の男性A氏に懲役10年を言い渡した。

 A氏と妻のB氏はすでに一度離婚していた。彼らは4年以上の間、脳損傷を受けた娘の世話をし、看病をしながら経済的困難とそれによる対立を経験してきた。娘が死亡して、夫婦は以後一週間も経たないうちに離婚をした。

 36年間共に夫婦として暮らしたせいか、 縁は簡単に途切れず、彼らは8日後に再び婚姻届を出した。

 しかし、彼らの関係は戻らなかった。再婚後も対立は続き、A氏はB氏に凶器を突きつけて性関係を要求したり、娘の死亡保険金のうち5000万ウォンをくれと脅迫したりもした。

 結局、これを止めようとした息子にまで暴力を振るったA氏は、接近禁止命令を受け、ソウル江北区の住宅で一人で過ごすことになった。

 その後もB氏はA氏の家を訪問し、たびたび食事を用意し、接近禁止命令の解除を申請した。

 その後6月23日、B氏はA氏を訪ねて「離婚したい」という意思を明らかにしたが、首を絞められて殺害された。

 A氏は警察に自首し、犯行動機について「妻から『話があるから家にいてくれ』と言われて再婚を期待したが、離婚を要求されて怒った」と陳述した。

 殺人容疑で裁判に付されたA氏に裁判所は「長年夫婦の縁を結んできた配偶者を殺害したもので、犯行の手段と方法、動機、経緯と内容などをかんがみると非常に重い事案だ」として「残った家族が厳罰を望んでいる」と伝えた。

 それと共に「事件直後に自首し、偶発的に犯行を犯した点を考慮した」と量刑理由を明らかにした。
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