ソルリ(元f(x)) の最新ニュースまとめ
デビュー直後から大きな人気を集め、生前は根拠のないうわさや悪質なコメントに苦しんだソルリさんは、今回の遺作を通じてそれまで世間に知られていない姿を見せた。
同作は、ソルリさん主演の短編映画「4:クリーンアイランド」と長編ドキュメンタリー映画「ジンリに捧ぐ」の2本で構成された。特に、ドキュメンタリー映画はアーティストであり女優としてのソルリさんと、25歳のチェ・ジンリ(ソルリさんの本名)がその時代に感じた、さまざまな日常の悩みや思いをインタビュー形式で伝える。なお、ソルリさんの遺作(曲)となった「Goblin」に収録された曲のうちのひとつ「Dorothy」をモチーフにしている。
ソルリさんは多くの質問に、自分の考えと感情を赤裸々に示す。「きれいと優れているの意味は違うと思うか」という質問に、「違う。『優れている』という考えは、芸能人の仕事をしながら、幼い頃から誰かと競争して私がケガをしないために、そのように思うしかなかった時があった」と話した。
続けて、「幼い頃は『きれいだ』という単語に閉じ込められていたように思う。人々から『きれいだ』と言われると、なんで私にそんなことを言うのか、どんな思いで私をきれいだと言うのかが気になった」とし、「私はずっと美しい行動をしなければならないと思ったし、実際にもつつましくしていないととか、きれいな子どもに見えないと叱られた。あの時から、ずっと反抗心があったように思う」と打ち明けた。
また、「きれいな自分自身が嫌いな時がすごく多かった。私が暮らしてきた環境では、『おまえはきれいな女性に生まれたのだから、何も知らなくて良い』、『ただそのまま人々の間に座って、人々に気分を合わせなさい。そうすれば人々は好きになるだろう。おまえはきれいなままでおもしろいから』。このような話を聞いてきた。外見に対する考えは、本当に多かった」とし、「ムカつかないか。きれいで生きづらかったと話したら、ムカつかないか」と笑ったりした。
「20歳の時にしたかったこと」については、「1番は精神科の相談を受けること、2番目は恋愛」とし、「私が初めて下した決定であって、決定について後悔はなく幸せだった。幸せな私を、母は幸せになるなと言いそうだと感じて、切り出しにくかった。母が横で言う言葉は、ほとんど聞かずに私が望むことをした」と話した。
“アイドル”というテーマに関連し、「アイドルも労働者だと思うか」という問いには、しばらく悩み「はい」と答えた。彼女は、「(他の)芸能人たちも人だということを考えていない気がする。芸能の仕事を始めて、一番たくさん聞いた言葉がある。その当時は、それが変だとは思わなかった。『君は商品であり、人々にとって最上で、最高の商品として存在しなければならない』という言葉だった」と明かした。
ソルリさんは、「私の周りには誰も『君が自ら選択して』、『君はどう思う?』、『君が選びなさい』、『君は最近どう?』と尋ねてくれる、そんな人がいなかった。大変で死にそうだったのに、ただやっているだけだった」とした。
「統制された環境をどう耐えて暮らしたのか」という質問には、「そのまま自分のせいにしてきたように思う」と明かした。彼女は、「私が統制することができるのは、自分自身に痛みを与える時しかなかった。自分自身を責めてけなしてきたから、ずっとつらかった」と告白した。
ソルリさんの本気が込められたインタビューにふれたネットユーザーたちは、「ソルリの告白をかなり遅く聞いてすまない」、「悪質な書き込みをする人たちに苦しんできたソルリが残念で、涙が出る」などの反応を見せた。
ソルリさんは、2019年10月14日に25歳の若さでこの世を去った。彼女の急な死は、多くの人々に残念さを抱かせた。
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