朝鮮中央通信によると、北朝鮮の国家航空宇宙技術総局の関係者は論評で、韓国軍の偵察衛星打ち上げ計画について「われわれの戦略的対象に対する監視能力を向上させ、有事の際に先制攻撃を加える目的の下で敢行される極めて危険な軍事的挑発行為の一環だ」と主張した。
また韓国の衛星はミサイル脅威に対処する防衛用ではなく、侵略戦争用や攻撃のためのものとし、米国とその追従勢力が進める宇宙軍事化の動きは地域の軍備競争を激化させ、世界のバランスと安全を深刻に損なう挑発行為だと指摘した。
さらに米国が韓国や日本とともに衛星監視システムの完備を急いでいるとし、「(これは)地域の諸国に対する情報収集能力を強化し、ミサイル防衛システムの効果と信頼性を高めることで、われわれ(北朝鮮)と中国、ロシアよりも戦略的優位に立とうとする意図」とも指摘した。
韓国は北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するため偵察能力の強化を進めているが、北朝鮮はこれを偵察衛星打ち上げる口実にしたことになる。
北朝鮮は21日、「人工衛星」を22日午前0時から12月1日午前0時の間に打ち上げると日本に通報した。軍事偵察衛星の再発射に踏み切るとみられる。5月と8月にも試みたが、いずれも失敗した。
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