民間の航空追跡サイトによると、ロシア空軍のイリューシン(IL)62Mが22日正午ごろ(現地時間)にロシア極東ウラジオストクを出発し、平壌の順安国際空港に到着した。ロシアの軍用機が平壌に入った理由や搭乗者などは明らかになっていないが、北朝鮮が偵察衛星「万里鏡1号」を新型衛星運搬ロケット「千里馬1型」に搭載して打ち上げた直後ということから、衛星の運用と関連する可能性がある。米ランド研究所のブルース・ベネット上級研究員は米政府系のラジオ自由アジア(RFA)に対し、「衛星専門の(ロシアの)科学者が搭乗した可能性が最も高い」と述べた。
国際社会は北朝鮮と違法な武器取引を行ったロシアが偵察衛星の打ち上げを支援した可能性が高いとみている。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が21日、衛星打ち上げの現場で技術者約100人と撮影した写真には西洋人とみられる人物も含まれており、ロシアのスタッフとの見方も出ている。
ただ、ロシア外務省の報道官は22日の記者会見で、「ロシアと北朝鮮が違法に軍事技術協力を行っているという欧米の主張には証拠がない」と否定した。
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