朝鮮中央通信は22日、金正恩氏が同日午前に家航空宇宙技術総局の平壌総合管制所(写真)を訪問し、軌道に投入された偵察衛星の状況を確認したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
朝鮮中央通信は22日、金正恩氏が同日午前に家航空宇宙技術総局の平壌総合管制所(写真)を訪問し、軌道に投入された偵察衛星の状況を確認したと報じた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が同日午前に国家航空宇宙技術総局の平壌総合管制所から軍事偵察衛星「万里鏡1号」の運用準備に関する報告を受けたと報じた。同衛星は21日夜に打ち上げられ、金正恩氏は翌22日と24日、25日に管制所を訪問している。朝鮮中央通信によると、27日は管制所からここ3日間の報告を受けた。偵察衛星の「精密操縦」過程は1~2日ほど早く進んでいるという。

 北朝鮮は万里鏡1号が打ち上げ後1週間から10日間の「精密操縦」を経て、12月1日から正式に偵察任務に就くと明らかにしていた。その「精密操縦」が1~2日早めに進んでいるならば、前倒しで今週半ばにも本格的な任務に着手する可能性がある。

 朝鮮中央通信はこの日、金正恩氏が万里鏡1号の衛星画像について報告を受けたと伝えた。太平洋にある米領グアムのアンダーセン米空軍基地を27日午前9時17分ごろに、イタリア・ローマを25日午後5時56分ごろにそれぞれ撮影した資料のほか、その他の地域を試験的に撮影した画像も受け取った。

 北朝鮮は金正恩氏が打ち上げ翌日の22日に管制所を訪れた際も、グアムの米軍基地を撮影した写真を確認したと主張している。

 こうした北朝鮮の報道は、偵察衛星打ち上げの成果を内外に誇示することが狙いとみられる。

 朝鮮中央通信は金正恩氏が、正式任務の着手を控える偵察衛星の運用準備が成果をもって進んでいることに大きな満足を示し、国家航空宇宙技術総局を高く評価したと強調した。


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