投票結果の発表後、残念がる韓国代表団=28日、パリ(聯合ニュース)
投票結果の発表後、残念がる韓国代表団=28日、パリ(聯合ニュース)
◇30年万博のサウジ開催決定 釜山は大差で敗れる

 2030年国際博覧会(万博)の開催国を決める博覧会国際事務局(BIE)の総会が28日にフランス・パリであり、加盟国による投票の結果、サウジアラビア(開催地リヤド)が開催国に選ばれた。韓国(釜山)はサウジに敗れ、誘致に失敗した。1回目の投票でサウジが119票、韓国が29票、イタリア(ローマ)が17票を獲得。サウジが3分の2以上を集めて開催を決めた。韓国はサウジに比べ誘致競争で出遅れ、劣勢と見られていた。官民一体となって誘致に向けて総力戦を展開したが、予想以上の大差をつけられた。

◇万博誘致ならず 韓国首相「重い責任感」 

 30年万博の釜山誘致に失敗したことを受け、韓悳洙(ハン・ドクス)首相はBIEの総会後、現地で行った記者会見で「国民の期待に及ばず重い責任感を持っている」として、誘致のために努力した企業や政府関係者、釜山市民、国会に対して謝意を示した。韓氏は続けて「結果を謙虚に受け止める。BIE加盟国182カ国を往来しながら獲得した外交的な資産を引き続き発展させていく」と述べた。

◇釜山市長 万博の「再挑戦検討」

 30年万博の誘致に失敗した釜山市の朴亨埈(パク・ヒョンジュン)市長はBIE総会の後、万博誘致の再挑戦を検討すると明らかにした。朴氏は「残念な結果となり申し訳ない」としたうえで、「釜山は世界から優れた力量と競争力、豊富な潜在力と可能性を認められた。これを土台に政府、釜山市民と十分に協議したうえで35年万博誘致への挑戦を検討する」と述べた。

◇韓国軍 北朝鮮に対抗し東部の監視所から復元へ

 北朝鮮軍が2018年の南北軍事合意を受けて撤去した非武装地帯(DMZ)にある監視所(GP)の復元を始めたことに対抗し、韓国軍当局は兵力や装備のみ撤収し建物を保存した東部の江原道・高城にある監視所から復元する方針であることが分かった。複数の政府消息筋が明らかにした。韓国軍当局が同監視所から復元する方針を固めたのは、作戦的に重要な東部戦線の北端にあるためだ。軍当局は同監視所から復元し、残りの破壊した10の監視所は北朝鮮軍の復元作業を見極めながら対応していくとみられる。

◇初冬なのに「熱中症に注意」? 健保公団HP 

 国民健康保険公団がホームページなどで公開している「国民健康アラームサービス」で、28日まで熱中症の発症可能性や流行状況が「危険」レベルと表示されていたことが分かった。行政ネットワークで発生した障害により「デジタル政府」に対する国民の不信感が高まっている中、公共機関の情報管理に問題があると指摘する声が上がっている。健康保険公団の関係者は「システムに問題があることを認識し、アラームサービスの専用ページからは削除して現在対応中」と説明した。


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