韓和真(ハン・ファジン)環境部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
韓和真(ハン・ファジン)環境部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府がアラブ首長国連邦(UAE)で開催中の第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)で、同国が主導する再生可能エネルギーの拡大や食糧安全保障強化などのための国際イニシアチブに加わる。韓国環境部などが1日、伝えた。

 イニシアチブに参加する国は、再生可能エネルギーの拡大やエネルギー効率の向上、水素認証制度の相互認定、食糧安保の強化、保健の向上、地方政府の役割強化の5部門で協力していく計画だ。

 COP28は先月30日に開幕し12日まで開かれる。今回は約90の議題が扱われる。韓国からは韓和真(ハン・ファジン)環境部長官を首席とする代表団が出席する。

 韓国政府はCOP28で韓国主導の「無炭素連合」(CFA)への参加を呼び掛ける計画だ。再生エネ100%を推進する国際的な企業連合「RE100」に対してCFAは原子力発電や水素エネルギーの活用を認めるもので、RE100への移行が困難な国や企業から支持を得ている。

 環境部関係者は「RE100の原則と方向性には賛成するが、もう少し柔軟性を持とうというもの」とし「色々な企業が困難を訴える状況で多様な方法を試みることが炭素中立に役立つと考える」と話した。

 また産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える目標を掲げた「パリ協定」の実行を後押しするため、2022年の主要7カ国首脳会議(G7サミット)議長国のドイツが提唱した「気候クラブ」がCOP28を機に正式に発足した。ドイツのほか、韓国、米国、日本、英国、フランス、イタリア、インドネシア、カザフスタン、ケニア、モロッコなど36カ国が参加している。

 政府は「(気候クラブを通じて)韓国企業がクリーン経済市場で事業機会を創出できるだろう」とし、一方的な環境政策の導入にともなう保護貿易主義の拡大の抑止につながると期待されるなどと述べた。


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