金与正氏は尹大統領が今年も北朝鮮の軍事的増強に「寄与」する姿勢を示したとして「もろ手を挙げて歓迎する」と述べ、韓国で安全保障不安が日常的に生じているのも「全面的に尹大統領の功労」と皮肉った。尹大統領が北朝鮮政権を「消滅すべき主敵」と見なしたおかげで北朝鮮が真の敵を明らかにすることができたとも言及した。
また、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領に関し「文在寅の平和への意志に足を引っ張られ、われわれが戦力強化のためになすべきこともできず、少なからぬ時間を浪費したのは大きな損失」と指摘。これと比較する形で尹大統領について、北朝鮮の自衛的な軍事力増強へ「しっかり貢献した特等功臣」と皮肉を重ねた。
北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会総会最終日の先月30日、金正恩氏は「南朝鮮(韓国)の全領土を平定するための大事変の準備に拍車をかけ続けなければならない」と威嚇した。一方、尹大統領は今月1日の新年のあいさつで「今年上半期に、増強された韓米の拡大抑止体制を完成し、北の核・ミサイルの脅威を根源から封鎖する」と述べた。
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