金与正氏は「わが軍隊は130ミリ海岸砲の砲声を模した発破用爆薬を60回爆発させ、大韓民国の軍部やくざたちの反応を注視した」と述べた。韓国軍の実際の探知能力を探り、恥をかかせるための「欺瞞(ぎまん)作戦」だったと説明。「爆薬の爆発音を砲声だと誤判断し、砲撃による挑発だと憶測し、図々しくも黄海の北方限界線北側の海上緩衝区域に落下したと、うそをついた」と主張した。
その上で「わが軍隊は該当区域に砲弾を1発も発射していない」とし、韓国軍が北朝鮮の作戦に釣られたと非難した。
また「わが軍隊の引き金は既に安全装置が解除されている状態」だとした上で「万一、些細な挑発でも仕掛けてきた場合は、わが軍隊が即時に火の洗礼を浴びせる」と威嚇した。
韓国軍合同参謀本部は金与正氏の主張について、韓国軍の探知能力に対する低レベルの心理戦にすぎないと一蹴し、境界線付近の海域の緊張を高める軍事活動を即刻中止するよう促した。
合同参謀本部は6日、北朝鮮が同日午後4~5時ごろ、黄海上のNLLに近い延坪島の北西で約60発の砲弾を発射したと発表した。砲弾の一部はNLL北側の海上緩衝地域に落下した。海上緩衝区域は2018年の南北軍事合意に基づき、海上での偶発的な武力衝突などを防止するために黄海と朝鮮半島東側の東海のNLL一帯で設定された。この区域で砲弾射撃と海上機動訓練を行うと合意違反となる。
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