シム・ウナ の最新ニュースまとめ
日本映画『リンダリンダリンダ』(監督:山下淳弘)の撮影を終え、今月初めに韓国に帰国した女優ぺ・ドゥナ(25)に会った。
韓国人女優として日本の長編商業映画の主人公に堂々とキャスティングされたぺ・ドゥナはこの映画のほかにも『がんばれ、クムスン!』『TUBE』といった前作が、日本の各種映画祭に進出するとともに、今年後半になって、度々日本を訪れている。もちろん、全て日本側の提供で活動している。
彼女は今、日本を強打している韓流スターではない。また、彼女自身日本に“進出”しようという野望もない。
ぺ・ドゥナは「私が選んだ作品が日本の映画だっただけ。映画を愛し、映画には国境は無いと思って出演したのであって、他意は在りません」と言う。
「数日前、『ハナとアリス』を字幕無しで観ました」など、日本語の実力が少しずつ伸びてきていることを照れながら自慢していたぺ・ドゥナとお茶を飲んだ。他の俳優のように、成田空港を麻痺させたりはしないが、静かに日本の中に入り込んで韓国俳優のプライドを見せているぺ・ドゥナからは、混じり気の無い“力”が感じられた。
以下は一問一答。
-日本の俳優とは親しくなりましたか。
最近、うまくない英語と日本語を混ぜながらメッセンジャーでチャットをしています。初めて会った時は排他的かと思ったけど、意外ととても優しかった。日本人の間で、私だけが韓国人でした。でも、彼らが先に韓国語の教本を持ってきて、親しみを表してきたんです。
-ぴったり1ヶ月の撮影でしたね。
本当にオドロキです。1ヶ月に満たないんです。撮影が終わってないのに止めてしまったんじゃないだろうかと思ったりします。
-日本の映画の、撮影を早く終わらせる秘訣とは?
日本の映画はカットを多く分けません。また、無駄がまったくありません。その点で韓国映画は相対的に出来が良くなるしかありません。時間もたっぷり取っているし、監督が心血を注いでいるところに関しては多くの配慮をしていますし。それに比べて、日本はプロデューサーの天国ですね。監督がやりたくてもプロデューサーが止めたらできません。1ヶ月分のスケジュールが一度出るだけで、わずかな誤差もなく進められます。フリープロダクションが完璧過ぎるんです。クランクイン前、10日間のリハーサル期間があったんですけど、そのリハーサル自体がもう完璧でした。
-日本語での演技はどうでしたか。
韓国語で演技できるということが、どんなに幸せかを思い知りました。どんなに日本語のセリフを覚えたとしても、韓国語で演技する時の細やかな感じは絶対表現できません。また、撮影現場の状況がどんな風に動いているのか、即座に把握できないのも窮屈でした。通訳の女性に手伝ってもらってたけど限界がありました。
-撮影現場で印象的だったことは?
1ヶ月間“’弁当”ばかり食べてました。不思議です。日本人はとても個人的です。会食もありませんでした。食事の時間になると各自お弁当を持ってどこかへ行ってしまいます。私たちはみんなで座って一緒に食べたがるのが普通ですが、日本人にとって食事の時間は個人の時間です。
現場では「食事は済みました?」が違和感を覚えるような挨拶に聞こえるくらいです。途中、同僚の俳優さんが「他の撮影現場よりいろいろなお弁当が出てる」と喜んでました。ところで、日本人は本当にちょびっとしか食べないんですね。私も小食とよく言われてるんですけど、日本の方は私の3分の1しか食べません。「すごくやせてるけど、どうしたの?」と聞くと、「いいえ、私、ダイエットしなきゃ」って言うんです。
-韓流を感じましたか。
共演者の俳優さんが、「『殺人の追憶』を見てから、日本映画はダメだと思った」と言ってたのが印象的でした。チャン・ドンゴン、ウォンビンとかもみんな知ってたし。
-日本にぺ・ドゥナファンもいましたか
確かに一般人よりは“業界”の人たちが好いてくれてるようです(笑)。私の映画はほんの少ししか上映されなかったので、ファンだとすると熱烈なファンがほとんどです。日本は制作費を削減するため、エキストラをボランティアで募集してますけど、私のファンだと言って東京からいらした男性もいました。
-すごいですね。X-JAPANが好きだった高校生が日本映画に出演して。
本当にそうです。中学の頃からシム・ウナさんのファンでした。で、2000年『ほえる犬は噛まない』で新人賞候補にノミネートされ、大鐘賞授賞式に出席した時、私の隣にシム・ウナさんが座ってたんです。夢かと思ってずっと見てたら、彼女が、「どうしたの?」と聞いてきました。ホントに女優をやっててよかったと思いました。同じように、ただX-JAPANが好きで歌詞を読もうと独学で日本語を学んだけど、本当に日本映画に出演しましたし。驚いたし、不思議です。
-映画で歌も歌ったそうですが。
3曲を歌いました。女子高生バンドの話しですけど、私がボーカルの役でした。歌手じゃないから下手過ぎなければそれでいいかと。
-そうだ、地震は体験しましたか。
死ぬかと思った。撮影現場ではなくて東京の銀座で。ホテルの22階にいたんですが、建物が左右にぐらぐら揺れました。5分ぐらい揺れたけど、とても怖かったです。
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