FIFAが北朝鮮での女子W杯中継を知り、その経緯を調べたところ、北朝鮮が放映権を購入せず無断で放送していたことが確認されたという。FIFA内部ではこれを著作権者の放送コンテンツを許可なく取り扱う行為と見なし、対策作りが必要との意見でまとまったようだ。試合を放送した朝鮮中央放送の運営機関、朝鮮中央放送委員会に対し同様の事態の再発防止を求める警告書を送付した。
またFIFAは北朝鮮による無断放送を防ぐため、2026年に北中米で開催される男子W杯の放映権を韓国放送局のKBSと交渉する際、北朝鮮内の放映権については協議に含めない方針を固めた。
KBSなど韓国の地上波放送局はFIFA主催大会の朝鮮半島での放映権契約を結んだ後、FIFAからの人道的な要請を受け入れ、北朝鮮での中継権をFIFAに譲渡するという慣行があった。22年にカタールで開催された男子W杯も、FIFAと北朝鮮が連絡を取り合った上で北朝鮮が一部の試合の録画映像を編集して放送したとされる。
FIFAと韓国放送局との間で北朝鮮の放映権が協議されないとすれば、北朝鮮はFIFAと直接契約して放映権を支払うか、これに相応する手順を踏まなければならない。そうでなく試合を放送した場合は明らかな無断放送と判断されることになる。
北朝鮮はこれまでも英プレミアリーグなどの試合を契約なく放送したと指摘されている。今回のFIFAの警告書送付が、北朝鮮での無断放送全般に影響を及ぼすかも注目される。
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