「狎鴎亭ロールスロイス男」1審、懲役20年を宣告…「反省せず証拠隠滅に奔走」=韓国
「狎鴎亭ロールスロイス男」1審、懲役20年を宣告…「反省せず証拠隠滅に奔走」=韓国
薬物を使用した状態でロールスロイス車を運転し、通行人を負傷させ逃走した容疑を持たれている20代の男が1審で重刑を宣告された。

ソウル中央地方裁判所は24日午前10時、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(逃走致死)などの容疑で拘束起訴されたシン某被告(29)に懲役20年の実刑を宣告した。

シン被告は昨年8月2日、アックジョン(狎鴎亭)駅付近でロールスロイス車を運転中に歩道に突進し、20代の女性を脳死状態に至らせた後、逃走した容疑を持たれている。

シン被告には当時、向精神性の医薬品であるミダゾラム、ディアゼパムを投薬した状態で運転したという疑惑もあった。シン被告はすでに2回の薬物犯罪の前歴がある。被害者は頭部と腹部を負傷するなど全治24週間の重症を負い手術を受けたものの、その後死亡した。これを受け検察はシン被告の容疑を逃走致傷から逃走致死に変更した。

ソウル中央地裁のチェ・ミンヘ判事は、「被告人は薬物の影響で運転をしてはいけないという医師の勧告を無視し100メートルにも満たない地点で事故を起こし、その後の措置も取らなかっただけでなく、現行犯として逮捕されながらも被害者を見ながら笑うなど非正常的な行動を見せた」とし、「被害者は3か月後に死亡し家族の喪失感は計り知れないが、被告人は反省せず証拠隠滅に奔走した。被害者遺族は厳罰を嘆願している」と判示した。

また、裁判長は「被告人が事故直後に現場から約3分間離れたが、離れた時間が短く自身の携帯電話を探すために現場を離れたという主張は別の市民が救急に通報したという点で納得できない」と説明した。

これに先立ち、検察は先月に開かれた結審公判で、「被害者が事故から3か月3週間後に死亡し、被告人は薬物を使用した状態で運転・逃走し罪質は極めて不良」とし、「被害者救護のため現場を離れたという納得し難い弁明に一貫しており、遺族が厳罰を嘆願した」とし、懲役20年の刑を求刑した。
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