ソウル大で過労死の清掃員遺族、損害賠償訴訟で勝訴...裁判所「学校が遺族に8600万ウォン賠償」=韓国
ソウル大で過労死の清掃員遺族、損害賠償訴訟で勝訴...裁判所「学校が遺族に8600万ウォン賠償」=韓国
韓国ソウル大学の寮で清掃作業をしていた李氏が過労死した事件で、遺族が同大学に損害賠償を求めた訴訟の判決が15日、ソウル中央地裁で言い渡された。裁判所は、李氏の死亡原因が過重な労働と職場でのパワハラによるものと認定し、ソウル大学に対して8600万ウォン(約969万円)の支払いを命じた。

 李氏は、ソウル大学の寮で清掃作業を担当していたが、2021年6月に休憩室で死亡しているのが発見された。遺族は、李氏が寮の安全管理チーム長A氏から会議時のスーツ着用や筆記試験などの不当な要求を受けていたと主張し、同大学に対して約1億ウォン(約1100万円)の損害賠償を請求した。

 雇用労働省は、安全管理チーム長のA氏が清掃員にスーツの着用を要求し、筆記試験を受けさせた点が職場内ハラスメントに該当するという調査結果を発表した。同大の人権センターも独自調査を行い、A氏の行為が人権侵害と判断し、A氏に軽懲戒である「警告」処分を下した。

 また、労働福祉公団は、李氏の業務内容や環境、ゴミ処理量などを調査した結果、肉体的強度が高いと判断し、産業災害を認めた。
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