ウェブサイト「朝鮮の貿易」の現在の画像(上)と朝鮮半島が赤く塗られた以前の画像(同サイトより)=(聯合ニュース)
ウェブサイト「朝鮮の貿易」の現在の画像(上)と朝鮮半島が赤く塗られた以前の画像(同サイトより)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が昨年末に韓国を「敵対的な交戦国」と位置付けて以降、北朝鮮のウェブサイトから統一を象徴する朝鮮半島の画像の削除が続いていることが19日までに分かった。

 北朝鮮の貿易と投資に関する専用サイト「朝鮮の貿易」では、赤く塗られた朝鮮半島が含まれる世界地図が削除された。北朝鮮の対外向け出版物を発行する外国文出版社が運用するサイト「朝鮮の出版物」からも朝鮮半島の画像が削除された。

 朝鮮中央テレビが番組内で使用している世界地図では、朝鮮半島全体が赤く示されていたが、先月からは朝鮮半島の北緯38度線以北のみが赤くなっている画像に変更された。

 金正恩氏は昨年末の党中央委員会総会で、韓国との関係を同族関係ではなく「敵対的な国家関係」と規定。その後、北朝鮮は韓国との対話や交流を担う祖国平和統一委員会など、統一に関連した組織の廃止を進めている。

 日本のNHKは15日、北朝鮮が国歌の歌詞を一部変更し、朝鮮半島全体を指す「三千里」という単語を削除したことが分かったと報じた。

 これを受け、韓国統一部は「反民族的な行為」だとして遺憾の意を表明した。


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