「プーチンのバレリーナ」ザハロワ氏の来韓に「侵略正当化」反対の声=韓国
「プーチンのバレリーナ」ザハロワ氏の来韓に「侵略正当化」反対の声=韓国
ロシアのプーチン大統領の側近とされるバレリーナ、スヴェトラーナ・ザハロワ氏(45)の来韓公演を控え、駐韓ウクライナ大使館が「ロシアのウクライナ侵略を正当化するもの」と反発した。

 駐韓ウクライナ大使館は4日、来月開催予定のザハロワ氏の来韓公演「モダンス」と関連して公式立場文を出し、「侵略国家の公演者を見せることはロシアの不当な侵略を正当化し、ウクライナ国民の苦痛を軽視することと同じだ。絶対に容認できない」と明らかにした。

 続けて「多様な意見と文化交流の包容性を尊重する」としながらも「犯罪を犯したロシア政権およびその文化界人士との文化協力を中断する」とし公演取り消しを要求した。

 ザハロワ氏は4月17日と19~21日、ソウル芸術の殿堂オペラ劇場で「モダンス」を公演する。「モダンス」(MODANSE)はフランス語で「ファッション」(Mode)と「ダンス」(Danse)を合わせた単語で、2編の一幕バレエ「ガブリエル・シャネル」(Gabrielle Chanel)と「息吹のように」(Come un Respiro)で構成された作品だ。ザハロワ氏は、ファッションデザイナー兼事業家ガブリエル・ココ・シャネルの一代記を描いた「ガブリエル・シャネル」に出演する。

 ザハロワ氏は、舞踊界の最高権威を誇る「ブノワ・ド・ラ・ダンス」を2度も受賞した、生きたバレエ界の伝説だ。ウクライナ出身だが、プーチン大統領の文化界の最側近に分類される。プーチン大統領が率いる統合ロシア党の一員として連邦議員を務め、ロシア国家芸術委の委員として活動している。プーチン大統領と格別な仲であるボリショイ劇場のヴァレリー・ゲルギエフ総監督とともに、ロシアのクリミア半島合併支持署名に参加した。

 今回の議論と関連して、公演企画会社側は「モダンス」は4~5年前に企画された公演だがコロナにより延期され、芸術性の高い作品であるうえにザハロワの年齢を考えると今回の来韓が最後の可能性が高いという立場を主張している。

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