【公演レポ】カン・ギヨン、来日ファンミーティングでJUNG KOOK(BTS)に変身?!「ファンの皆さんに頑張っている姿を見せたかった!」
【公演レポ】カン・ギヨン、来日ファンミーティングでJUNG KOOK(BTS)に変身?!「ファンの皆さんに頑張っている姿を見せたかった!」
ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」や「ラブソリューション ~愛の解決策、教えます~」で日本でも注目を集めている俳優カン・ギヨンが、3月16日に東京・品川インターシティホールにてファンミーティングを開催した。今回で3回目となるファンミーティングでは、トークやゲーム、歌のほかにダンスにも挑戦! 会場に集まったファンとの特別な時間を過ごした。

カン・ギヨン の最新ニュースまとめ

 開演時間が過ぎ、オープニング映像が流れると、爽やかなサウンドに乗せて会場からは自然と手拍子が沸き起こる。徐々にファンの期待が高まっていくと、そこへカン・ギヨンがステージに登場! 歓声と拍手で迎えられた彼は、手を振りながら優しい微笑みで応え、1曲目にポール・キムの「すべての日、すべての瞬間」を披露。哀愁漂うギターサウンドにのせて、繊細な歌声を会場に響かせると、ファンはうっとりと聴き入っていた。

 大きな拍手に包まれる中、カン・ギヨンは「こうしてまた戻ってきました。ありがとうございます」とあいさつ。日本でのファンミーティングは今回で3回目ではあるが、イベントが始まる前はかなり緊張をしていたそうだ。司会の古家正亨に、緊張していないか聞かれると、カン・ギヨンは「歌を歌っているとき、口の中がとても乾いていました(笑)。歌の練習はそれなりに頑張って練習したのですが、とても緊張してしまい手がダンスをしているように震えていました(笑)」と、わざと手を震わせて見せてファンを笑わせた。

 笑顔でいっぱいのアットホームな雰囲気のなか、まずは「俳優カン・ギヨンストーリー」という俳優人生を年表で振り返るトークコーナーからスタート。2009年に出演した演劇「悪い磁石」で役者としてデビューした彼だが、軍隊に行った後に演技を始めたため、26歳にデビューしている。その後、2014年のドラマ「ナイショの恋していいですか!?」では31歳で高校生役を演じることもあった。古家に「30代で高校生役は大変だったのでは?」と聞かれたが、彼は「『悪い磁石』では9歳、19歳、29歳を演じ分けなければならない作品だったので、ここでトレーニングを積んで作品に入ることができました」と明かし、オーディションでアイスホッケーの経験があることをアピールしたことについては「アイスホッケーを題材にしたドラマだと聞いたので、オーディションではアイスホッケーの防具を着て行きました。オーディション会場で僕の前に受けた人が出てきたときに、完全装備した僕の姿をこうして(顔の表情を再現して)ずっと見ていたのですが、その表情を見て『僕がこのドラマに出られるんだな』と確信しました(笑)」と、当時の状況を再現しながら話し、ファンを楽しませていた。

 クスっと笑える言い回しや表情でトークを展開していくカン・ギヨンだが、ドラマ「ナイショの恋していいですか!?」(2014)、「ああ、私の幽霊さま」(2015)、「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」(2016)といった作品の中でも、面白くてコミカルなキャラクターを演じ、多くの視聴者に愛されてきた。彼の面白さが際立つ作品だが、実は3作品とも演出兼脚本家のヤン・ヒスンが手掛けたもの。彼女との縁について、彼は「この時期はしばらくヤン・ヒスンさんのペルソナとして生きていました(笑)」と明かし、場内を沸かせた。

 2018年の「キム秘書はいったい、なぜ?」では、一番自分自身と似ているキャラクターだったというパク・ソジュンが副会長を務めるユミョングループの社長パク・ユシクを熱演。どんな部分が自分と似ているかについて、彼は「どんな役であっても、コメディタッチの役であれば、そこには僕自身が反映されている気がします。愉快な面がコミカルな役で引き出されているのだと思います」と語った。また、この作品を通して世界中のファンが増えたと実感したそうだ。

 カン・ギヨンのコミカルなキャラクターは続き、専業主夫役を演じた「私の恋したテリウス~A Love Mission~」について、彼は「主夫ということもあり、おしゃべりだったので、カン・ギヨンのコミカルな要素がマックスで引き出された役だったのではないかと思います」と振り返った。

 お笑い担当になっていた彼だが、日本でも大きな注目を集めたドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では、ヒロインを支える上司の弁護士チョン・ミョンソクを演じた。これまでのコミカルなキャラクターとは違った役柄ということもあり、キャラクターについて彼は「チョン・ミョンソクというキャラクターを与えられたときはとても不安でした。お手本のような紳士的な先輩役を上手く演じられるかという不安もありましたし、登場する序盤には笑いの要素がほとんどなかったので、うまく表現できるのか心配しました。でも、回が進むにつれて制作陣や共演者の皆さんと良い化学反応が起きてきたので、チョン・ミョンソクという人物をより活かせることができました」と明かした。この作品で、さまざまな役柄のオファーが増えたという彼。2023年には、「悪霊狩猟団:カウンターズ2」で悪のマエストロになり、大胆なイメージチェンジを図った。彼は「いつもこんな役柄を演じてみたいという乾きがあったのですが、多様な役にチャレンジできる機会が与えられてとても幸せでした」と話した。そして、2024年1月から配信がスタートしたドラマ「ラブソリューション~愛の解決策、教えます~」では、ロマンスジャンルでは初めての主人公を担当することに。彼は「一生のうちに、ロマンス物の演技をすることができるかなと心配していたのですが、恋する感情をドラマで表現することができるようになって本当にうれしかったです」とほほ笑んだ。

 今後の俳優活動について聞かれると、彼は「俳優としての宿命というのは、さまざまな人物をこなして、見てくださっている方々を目と耳を楽しませて満足させる職業だと思います。みなさんに楽しんでいただけるのであればなんでもやっていきたいと思います」と意気込み、会場からは期待を込めた熱い拍手が送られた。

 トークコーナーを終えると、ファンと一緒に楽しめる「カン・ギヨン2択クイズ」がスタート。とある質問に2択で答えていき、カン・ギヨンと同じ答えを選んだファン5名にはサイン入りフォトカードがプレゼントされた。「初恋は?」(A:小学生以下、B:中学生以上)という質問に、カン・ギヨンはAと答え、「小学1年生のときで、同じ教室の隣で座っていた子です」と話した。「高校1年生までやっていたアイスホッケーは?」(A:人の勧めで始めた、B:自分がやりたくて始めた)は、Bと回答。2歳上のお兄さんが始めてその姿が羨ましくて始めたそうだ。「仕事やプライベートで失敗したあとは?」(A:すぐに前向きに切り替えられる、B:実はかなり落ち込む)という質問にはAと回答。もともとはかなり落ち込むタイプでしたが、いくら心配しても変わらないなと思うようになって前向きに切り替えられるようになりました」と話した。「一生に一度は行きたいと思っていたお店が大行列で3時間待ちだったら?」(A:何時間でも並ぶ、B:3時間は無理)という質問にはAと回答。なんと済州島にトンカツ屋ができたとき、15時間待ったことがあったことを明かし、ファンを驚かせることもあった。

 「僕がなんでもお応えします! 質問&お願いコーナー」では、思春期の男の子をもつ母親が、反抗期の子供に対してイライラしてしまう自分を落ち着かせてほしいと、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で熱くなったウ・ヨンウを冷静にさせるときの「ウォーウォー(どうどう)」をしてほしいリクエスト。カン・ギヨンは客席にいるファンに向けて、「お母さん、ウォーウォー」と心を落ち着かせることに成功。そのほかにファンからの質問に答えたり、「ハートを作って『サランへ(愛してる)』と叫んでほしい」という願い事を叶えたりして、ファンの心を満たした。

 イベントの後半に突入すると、この日披露するダンスの練習映像が流れた。1日目、2日目と日を重ねるごとにダンスの実力を上げるカン・ギヨンだったが、「大勢の前で披露するのは怖い」と本音を漏らすことも。しかし、ファンにカッコいい姿を見せたいという思いが十分に伝わってくる映像にファンも感動している様子。そして、ファンの歓声を浴びながらステージに登場したカン・ギヨンは、JUNG KOOK(BTS)の「Standing Next to You」のダンスを披露! 会場にファンの力強い手拍子が響くと、そのファンの応援を力に変えて、スピーディーな動きや滑らかな動きなどを見せ、完璧なパフォーマンスで会場を盛り上げた。最後はまるで音楽番組の「エンディング妖精」のように、キラキラした表情を見せながら顔の近くでピースポーズをして余裕を見せ、ファンを大いに楽しませた。パフォーマンスを終えた彼は「実はこれのせいで眠れませんでした(笑)」と息を切らしながらコメント。続けて、「誰かの前でダンスしたのは始めただと思います。心配していましたが、みなさんは愛おしい目で見守ってくれると思っていました。(ダンスを見せようと思った理由は)大阪で初めてファンミーティングをして、東京で2回目のファンミーティングをしたときに、このまま同じ構成でやるのはダメだなと思い、頑張っている姿をみなさんに確かめていただきたく、恐れ多くもJUNG KOOKをやらせていただきました」と明かし、その想いにファンからは大きな拍手が上がった。

 ダンスパフォーマンス後は、カン・ギヨンが引いた数字の数にぴったり合うような質問を考え、成功したらその日の夕食が豪華になるという「〇人を選べるか!?ゲーム!」や「カン・ギヨン vs ファン じゃんけん対決!」、クイズを解いてファンからその答えになるアイテムを借りてくる「そのアイテム持ってる!? 連れてきて競争!」といったゲームが行われ、ステージ上だけでなく、客席に降りてファンと間近に交流する時間が設けられ、ファンを大興奮させていた。

 最後に、カン・ギヨンは「ファンミーティングは3回目なので、もっと余裕を持ってイベントをしなきゃと思っていましたが、すごく緊張してしまいました。僕は俳優になったことそのものが本当に奇跡的だったと思います。さらに、愛してくれるファンがいること、こうして大勢の方に集まっていただいていることが奇跡的だと思います。みなさんの日常の中にも、そのような奇跡や幸せでいっぱいの日々を過ごしていただけたらうれしいです。きょうは4回目のファンミーティングを楽しみにしながら眠りにつきたいと思います。ありがとうございました」と感想を述べ、ファンとの再会を約束。
次回作については、「おそらく、映画になると思います。年末くらいになると思うのですが、ジャンルはファンタジーアクションになりそうです」と話し、ファンの期待感を高めた。

 そして、最後の曲を歌う前に水を一口飲んでから、「大阪のファンミーティングが最初で最後かと思っていましたが、3回目にたどり着くことができました。もう大変なことになりました。止まることができません。これからもずっとお会いしましょう。アイシテル」と伝え、misiaの「Everything」を披露。胸に手を当てながら優しく繊細な歌声で歌い、彼の想いをファンの心に届けた。歌い終わり、手を大きく広げてファンの拍手を全身で受け止めてから深くお辞儀をすると、「ありがとうございます」と伝え笑顔でステージを去っていった。しかし大きな拍手はアンコールを求める手拍子に変わり、その手拍子は大きくなるばかり。
すると客席が暗転し、そこへ力強いドラムサウンドが響くと、客席から悲鳴のような歓声が沸き起こり、客席の後方からカン・ギヨンが登場! TOYの「Passionate Goodbye」を歌いながら客席をまわり、「♪熱く、熱く、さよなら」という歌詞に合わせて手を振り、笑顔でお別れ。

 最後は大きなハートを手で作ってファンに届け、始終笑顔に包まれた和やかな雰囲気のなか、カン・ギヨンの3回目のファンミーティングは大盛況のうちに幕を閉じた。

Copyrights(C)wowkorea.jp 5