大統領室の高位関係者は21日、聯合ニュースとの通話で「人選がすぐにできる状況ではないようだ。ひとまず、最も急がれるのは秘書室長の人選である」と述べた。
国会の同意を必要としない秘書室長から早く任命し、4・10総選挙の敗北後、参謀たちの集団辞任で騒然となった大統領室内部の組織から引き締めなければならないというのが与党陣営内外の認識でもある。
しかし、秘書室長は依然として憶測だけが飛び交っている。当初は19日、遅くとも21日までには秘書室長の人選が先に発表されるとの従来の予測からは外れている。
人選が遅れている背景には、19日に実現した尹大統領とイ・ジェミョン(李在明)共に民主党(野党)代表との会談もあるとの見方も出ている。
具体的な会談の日程も調整されていない状況で、ややもすると新たに発表した秘書室長に対する野党陣営の反発が激しい場合、やっと口火を切った‘協調’の板が外れる恐れがあるとの点を尹大統領が意識するほかはないという点からだ。
これに関し、ハン・オソプ(韓午燮)大統領室政務首席とチョン・ジュノ(千俊鎬)共に民主党代表秘書室長が近く会い、会談の日時・形式・議題などをめぐって水面下の調整を行うという。
就任後初めての会合であるため、両者間の会談後に人選を発表することで、野党第一党の代表に対する‘礼儀’を整えるためではないかとの観測も提起されている。
実際、これまで‘トップ会談’が権威主義時代の用語だとして拒否感を見せた尹大統領は、今回の会談に関し「名称にはこだわらない」と述べたと伝えられた。
これに対し、ある大統領室関係者は「尹大統領が国政パートナーとして受け入れたのではないか」と明らかにした。
尹大統領は会談で、李代表から新国務総理の人選に対する意見を聞く方向も視野に入れているという。
なお、秘書室長には、国民の力のチョン・ジンソク(鄭鎭碩)議員、イ・ジョンヒョン(李貞鉉)前議員たちが依然として有力視されている。
さらに、チャン・ジェウォン(張濟元)議員、ウォン・ヒリョン(元喜龍)前国土交通部長官などの名前も本人たちの意志とは関係なく浮上し続けている。
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