ADORのミン・ヒジン代表(ADOR提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
ADORのミン・ヒジン代表(ADOR提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国人気グループのBTS(防弾少年団)などを擁する総合エンターテインメント企業のHYBE(ハイブ)が人気ガールズグループグループ・NewJeans(ニュージーンズ)の所属先として知られる傘下のレーベルADORの経営陣に対する監査を始めたことについて、ADOR代表で著名プロデューサーのミン・ヒジン氏は22日、HYBE傘下の別のレーベルからデビューしたグループILLIT(アイリット)がNewJeansの模倣であると問題提起したところ、HYBEが自身を解雇しようとしたと主張した。

 HYBEは同日、ADOR経営陣の監査に乗り出した。HYBE関係者は「ADOR経営権を確保しようとする動きが疑われ、ADOR経営陣への監査権が発動された」と話した。

 これを受け、ミン氏はすぐに公式声明を出し、「ADORおよび所属アーティストのNewJeansが成し遂げた文化的成果が皮肉にもHYBEによって最も深刻に侵害されている」と批判した。ADORの経営陣が経営権を奪取しようとしたというHYBEの主張については「ばかばかしい」と否定した。

 ミン氏は声明で先月デビューしたILLITについて、「ヘアスタイル、メイク、衣装、振り付け、写真、映像、イベントへの出演など芸能活動のすべての領域でNewJeansをコピー(模倣)した」と述べた。

 ILLITはデビュー曲「Magnetic」が国内の音楽番組のチャート1位を総ナメにしたほか、K―POPアーティストで初めてデビュー曲が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」入りを果たした。

 ただ歌のスタイルやコンセプト、ミュージックビデオなどの一部シーンなどがNewJeansと似ているとの指摘が出ていた。

 ミン氏はBTSを育てたHYBEトップの房時赫(パン・シヒョク)議長がILLITのデビューアルバムをプロデュースしたことなどに言及しながら、「K-POPをリードするHYBEが短期的な利益に目がくらみ、一切のためらいなく成功したコンテンツをコピーしている。新しいものを見せるどころか陳腐なものを量産している」と皮肉った。

 ミン氏はかつて大手芸能事務所のSMエンタテインメントで少女時代やSHINee(シャイニー)、EXO(エクソ)などのアイドルグループのコンセプトづくりやブランド化を手掛けた。その後、HYBEに移って、2021年にADORを設立。HYBE新社屋のブランディングやデザインも手掛けた。ADORの株式はHYBEが80%、残りをミン氏らADORの経営陣が保有する。


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