ソウル南部地方裁判所によると、先月4日に刑事合議15部(ヤン・ファンスン部長判事)は、殺人の容疑で逮捕されたキム氏に対して懲役15年を宣告し、5年間の保護観察を命じた。
懲役20年を求刑したソウル南部地方検察庁は、一審の判決に不服を申し立てて先月10日に控訴状を提出した。キム氏側も裁判所に控訴状を提出したことが分かった。
裁判部は、「被告は被害者に対する反感を持つようになったという理由だけで、被害者を何度も刺して残酷に殺害した」と述べ、「被害者は極めて苦痛の中で生涯を終え、遺族は一生癒すことのできない傷を負った」と指摘した。
しかし、裁判部は、「遅ればせながら自分の過ちを後悔・反省している姿を見せており、独自の判断によって犯行を計画・実行したのではなく、知的障害を利用した教唆犯の指示に従って犯した点を考慮した」と量刑理由を明らかにした。
知的障害者であるキム氏は、昨年11月、ソウル市永登浦区のある建物の屋上で80代の建物所有者を刃物で何度も刺して死亡させた容疑で起訴された。
キム氏は、被害者が所有する建物の隣に位置するモーテル(格安宿泊施設)の駐車場管理人として働いており、そのモーテルのオーナーであるチョ某氏(44歳)に長期にわたる心理的支配(ガスライティング)を受け、犯行に及んだという。
チョ氏は、再開発を巡る対立から被害者に対する恨みを抱き、キム容疑者に殺人を教唆したとされている。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 104