『レッド・スワン』演出のパク・ホンギュン監督、キャストのソ・イスク、Rain、キム・ハヌル、キ・ウンセ、チョン・ギョウン
『レッド・スワン』演出のパク・ホンギュン監督、キャストのソ・イスク、Rain、キム・ハヌル、キ・ウンセ、チョン・ギョウン
ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」にて、7月3日(水)より独占配信を開始する韓国ドラマ『レッド・スワン』。
貧しい家庭に生まれるも世界的なゴルファーとして活躍した主人公オ・ワンス(キム・ハヌル)は、韓国屈指の財閥「ファイングループ」の副会長の妻、そしてナウ財団の理事長になったのだが、ある日巻き込まれた銃撃戦で自分を救ってくれた元警察官のソ・ドユン(Rain(ピ)/チョン・ジフン)とともに、闇に包まれた韓国上流階級トップ1%に君臨する財閥家の秘密と欲望を暴く、今夏最もスキャンダラスなサスペンスだ。

韓国ドラマ「レッド・スワン」のネタバレあらすじ、キャスト、視聴率、相関図、感想

7月2日(火)、「Disney+(ディズニープラス)」での独占配信に先立ち、キム・ハヌル、Rain、ソ・イスク、チョン・ギョウン、キ・ウンセ、パク・ホンギュン監督の6名がオンライン会見に出席した。


Q.今回の作品に出演を決めた理由を教えてください。

キム・ハヌル:『レッド・スワン』のアイコン、オ・ワンス役を演じましたキム・ハヌルです。私は映画『ボディガード(1992)』という作品を楽しんだ世代ということもあり、久しぶりにこういう題材に興味を持ちました。エピソードを重ねるごとに、色んな物語が展開されて、本当に引き込まれるように出演を決めました。

Rain:ソ・ドユン役を演じましたチョン・ジフンです。僕はもともとパク・ホンギュン監督のファンでした。過去にご一緒できるチャンスがあったのですが、そのときはタイミングが合わず、ご一緒することが出来ませんでした。キム・ハヌルさんは僕たちにとってミューズ(女神)ですよね。ソ・イスク先輩はぜひ一度共演してみたい方でした。チョン・ギョウンさん、キ・ウンセさんもいつかご一緒するだろうなと思っていた方たちです。脚本を読んでみたら、ボディガード役ということもありセリフが少なかったんです。その代わり、セリフのひとつひとつに重厚感を持たせる必要があると思って、発声の先生と一緒に声のトーンを定めるトレーニングをしました。セリフが少ないながら差別化を図れるよう、一生懸命練習しました。(司会者から練習の成果を聞かせてほしいと言われ、良い声で)『乞うご期待、レッド・スワン、7月3日です』

ソ・イスク:パク・ミラン役を演じましたソ・イスクです。私も出演者のみなさんと共演してみたいと思っていました。ご一緒してみて、なぜみなさんが人気なのか肌で感じることが出来ました。それぞれの役柄に落ち着いて取り組んでいて、撮影現場ではいつも幸せでした。ディテールのきいた作品に仕上がりそうだなと思いました

チョン・ギョウン:すみません、緊張して役名をド忘れしてしまいました。キム・ヨングク役を演じましたチョン・ギョウンです。この場にいるだけで感無量です。私はブランクが長く、作品に対して飢えを感じていましたが、この作品には魅力を感じて、演じてみたい役柄だったので、監督に「今までの役との差別化を図って頑張ります」と伝えました。監督から指名をいただけたのが本当にありがたいことだと思っています。

キ・ウンセ:チャン・テラ役を演じましたキ・ウンセです。今回は私自身ではなく、周りがこの作品への参加を決めてくれたのですが、監督とここにいるみなさんと共演できて光栄です。私もここに座っているだけで感無量です。


Q.この作品はミステリー、ロマンス、アクションと幅広いジャンルが含まれていますが、1番興味深いポイントはどこですか。

キム・ハヌル:私はアクションですね。スタントを使わずにどうやって撮影をこなすのか気になったので、私の出番が無くてもアクションシーンの撮影を見に行っていました。自分が危険に直面したとき、誰かが身を挺して守ってくれるシーンを見ているのはワクワクしましたね。その気持ちが、実際に表情にも表れているのではないかと思います。

Rain:僕がアクションシーン撮影している時にもいらっしゃってましたけどウトウトされていましたよ(笑)船の中で戦うシーンでも、横になって眺めていたように思います(笑)アクションシーンについてはスタントを使うのが申し訳ないなと思いますし、自分でこなしたほうが楽に感じます。少し足りない部分があればアドリブもできるので。仕上がった映像を見たら、とてもカッコよくて、監督の演出力はさすがだなと思いました。


Q.主人公オ・ワンスは優雅なカリスマの役ですが、役作りはいかがでしたか。

キム・ハヌル:私はナウ財団の親善大使でもあったので、親善大使の姿をモニタリングして、人前に立つ堂々とした姿を参考にしました。どういう場面でどういう衣装を着ているのかも研究しました。かつて世界的なゴルファーだったというのも難しかったです。ゴルフの経験はありますが、世界クラスのポーズというのはなかなか表現できないので、たくさん練習しました。


Q.Rainさん、キム・ハヌルさんの優雅なカリスマ役はいかがでしたか。

Rain:本当にプロフェッショナルだと思いました。キム・ハヌルさんとソ・イスクさんとの息もピッタリで、そこが見どころのひとつでもありますね。セリフでアクションを披露するといってもいいと思います。


Q.チョン・ギョウンさんも、キム・ハヌルさんとソ・イスクさんのシーンを近くでご覧になっていたかと思いますが、お二人のカリスマ性は感じられましたか。

チョン・ギョウン:はい、感じました。私は妻(オ・ヨンス)を愛して近づこうとするけど、妻は遠ざかっていくという立場で、少し寂しかったです。母親(パク・ミラン)は妻(オ・ヨンス)のことを嫌っていて、こういう関係性をどうやって表現するか、キム・ハヌルさんによく相談させてもらっていたのですが、隣で色々と助けてくれてありがたかったです。


Q.Rainさんといえばアクションですが、今回は一味違ったアクションだったと思いますが、そちらについてはいかがでしたか。

Rain:今回は、今までやってきたアクションとは違い、身体のラインが生きたアクションを披露したくて、アクション監督とたくさん話し合いました。カットを割って撮るのではなく、ロングテイクで撮影した場面が活用されていると思います。今回はセリフが少ない分、眼差しに感情を込めないといけないと思いました。


Q.では、今回の演技は“眼差し演技”ということですね。

Rain:私は、目がそんなに大きくないので、腫れないように、撮影前に運動してむくみを取ってから演技しました(笑)


Q.アクションシーンを目立たせるために、監督はどんな演出をされましたか?

パク・ホンギュン監督:演出の話の前に、チョン・ジフンさんはアクション俳優であると強調されましたが、今回ご一緒してみて驚いたのは、感情を繊細に表現できる素晴らしい俳優だということです。今回の作品ではそこにも注目してほしいです。アクションの撮影というのは、通常はスタントと交互に撮るのが大変な撮影なのですが、チョン・ジフンさんはアクションについて熟知しており、色んな意見も出していただけたので、撮影がとても楽でした。仕上がりも素晴らしいので楽しみにしてください。


Q.チョン・ギョウンさんは、今までと違った役を演じるにあたって何か役作りはされましたか。

チョン・ギョウン:監督からキャスティングの話をいただいた時から「今までは型にはまった役が多かったが、今回は違うイメージで試みたい」と、監督に伝えました。スペインやイタリアの財閥をイメージして、髪を伸ばしたり、結んでみたりしました。そういった試みが何か結果を生み出したと思います。


Q.ソ・イスクさんも、今まで演じた会長とは違うイメージですが、何か役作りはされましたか。

ソ・イスク:オ・ワンスは苦労して成功しましたが、私の役は生まれつき財閥といった役柄です。生まれつき財閥だから教育が行き届いていなかったり、頭が悪いというわけでは無く、何かが欠乏しているということを表現しました。財閥の中でも階級があり、そういった階級の違いから生まれる怒りやへなちょこな部分を表現できたらと思いました。


Q.キ・ウンセさんは、出演者の中で1番挑発的な役柄だと思いますが、いかがでしたか。

キ・ウンセ:予告映像の中では挑発的なシーンばかりでしたが、ただ悪い女というだけではないという気持ちを込めて演技しました。


Q.今回のドラマのスチール写真が公開されるたびに話題になっていましたが、それぞれのシーンについて教えてください。

キム・ハヌル:(ソ・ドユンがオ・ヨンスを抱きかかえている写真)抱きかかえるシーンがあると自分が重いのではないかと申し訳ない気持ちになりますが、Rainさんは本当に力が強く、安心しました。視線をどこに向けたらいいのか迷いましたが、実は少し下のほうを見ていました(笑)

Rain:(上半身裸のソ・ドユンと後ろに立つオ・ヨンスの写真)これはキム・ハヌルさんが僕の垢すりをしてるシーンです。冗談です(笑)これはキム・ハヌルさんがケガの手当てをしてくれているシーンですね。


Q. 続いて、財閥「ファイングループ」のセット写真ですね。韓国上流階級トップ1%の生活ぶりを表現するのに1番こだわった部分はどこですか?

パク・ホンギュン監督:美術と空間づくりに力を入れました。他の財閥が出てくるドラマとの差別化を図るのに、奥行きを大切にして、シャンデリアも多用しています。


Q.最後は、出演者みなさんのお写真ですね。みなさんのアンサンブルはいかがでしたか。

ソ・イスク:キム・ハヌルさんもRainさんも、いい歳の重ね方をしていますよね。演技中の眼差しが素晴らしく、集中力もすごかったです。若いキャストのみなさんの演技も見ているだけでうれしかったですね。


Q.ここからは記者のみなさんからの質問です。キム・ハヌルさんとチョン・ジフンさんは、初めて動画配信系ドラマに出演となりますが、いかがでしたか。また、興行の見込みについても聞かせてください。

キム・ハヌル:動画配信系のドラマは初めてでしたが、撮影自体に違いはなかったと思います。もともと「Disney+」の作品を楽しんでいた視聴者だったので、ここで自分の作品を見ることが出来るのは楽しみです。世界中のみなさんにも見てもらえますし、予告映像を見るとより自信が出てきました。一度見出したら辞められないと思いますし、海外の方も見やすいと思います。

Rain:真新しい撮影というより、いつもの撮影現場だと感じました。出演者のみなさんとご一緒するのが本当に楽しかったです。期待していた作品でもそれに及ばない時もあるし、楽しんでもらえるかなぐらいの作品がとても評判が良かった時もあって、そういったことを踏まえると、僕たちが出来ることはベストを尽くすことだけだと思います。


Q. ロマンス、ミステリー、スリラー、アクションまで多彩なジャンルが詰まっている作品だと思いますが、特にどのジャンルに重点を置きましたか。

キム・ハヌル:私は「ファイングループ」が話の中心になると思いました。色んな事件が起きて、死の危険も迫っていて、巨大な権力もあって、私がその重心を保たないといけないと思いました。先ほども話に出た「優雅なカリスマ」を見失わない一心で頑張りました。

Rain:私にとっては典型的なロマンスドラマだと思って、最初から最後まで取り組みました。キム・ハヌルさんと2人のシーンでは話し合いを大切にしました。私の意見もちゃんと聞いてくれて、コミュニケーションがスムーズに進んだことに感謝しています。

チョン・ギョウン:私は切ない恋をしていましたね。端から見るとミステリアスな役にも見えるし、奥行きのある役だから楽しかったです。予告映像には出てきていませんが、弟役の方もいたり、複雑な人間関係もありますし、ワンスのために奮闘したりもしました。愛の形は色々ですよね。

ソ・イスク:財閥の相続問題があったり、ネタバレになるかもしれませんが、脚本を読んだときに殺人は私がやったのか?と、次のエピソードが気になったりもしました。チョン・ジフンさんは、セリフは少ないですが出ずっぱりで大変そうでした。でも、仕事をとても楽しんでいて感銘を受けましたね。キム・ハヌルさんは本当にエレガントなカリスマだったと思います。

キ・ウンセ:複雑な物語の中で、私の役は少し息抜きをするような、少し休んでいけるような役柄だったと思います。ちょっとイライラしたりもするかもしれないけど、私が出てきたら息抜きが出来ると思いますよ。


Q. パク・ホンギュン監督、過去にチョン・ジフンさんとご一緒するチャンスがあったけどタイミングが合わなかったという話がありましたが、今回ご一緒してみてRainさんの演技について予想通りだったところと、予想とは違ったところがあったら教えてください。

パク・ホンギュン監督:チョン・ジフンさんとの演技は今までの作品で検証済みですよね。特に心配もありませんでした。今回、チョン・ジフンさんは1番最後に選んだキャストでした。ボディガードというのは重みのある役なので、セリフやストーリー展開など少し悩んだ部分もありましたが、チョン・ジフンさんが加わったことで、アクションを含め補ってくれたと思います。演技に関して期待以上の姿を見せてくれたと思います。


Q.先ほどチョン・ジフンさんが「今年1番ヒットする作品になってほしい」と仰っていましたが、改めて今回の作品に対する想いを聞かせてください。

キム・ハヌル:自分が参加する作品はすべて自信があります。特にこの作品は、俳優陣と監督との相性が素晴らしかったと思います。現場が忘れられません。どんなシーンになるんだろう、どういう風に息を合わせていくのか、いつもドキドキしながら撮影していました。動画配信系のドラマだからどうこうというのは関係なく、自分がワクワクしながら撮影したドラマであるということを視聴者のみなさんにも見てもらいたいです。

Rain:撮影に行くたびに、映画を見ているような豪華なキャストの中で、緊張感をもって演技しましたし、自信をつけることもできました。ストーリーのなかで何かパンチが必要な時に自分の役が役に立ったと思います。「見てください」と言わなくても、1話2話見るだけで吸い込まれる、そんな作品だと思います。

ソ・イスク:この作品はハイクオリティではありませんが、ロークオリティでもありません。その中間を保つような力があると思います。足腰が強い作品になったと思います。


Q.では、最後にドラマタイトルにちなんで6文字で一言、作品の魅力をお願いします。

ソ・イスク:中間の力あり。
Rain:ぜひ見てください。
キム・ハヌル:ファイン家強い。
チョン・ギョウン:ファイン家ありがとう。
キ・ウンセ:辛くてしょっぱくて甘い。
パク・ホンギュン監督:毎週水曜ぜひ。


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『レッド・スワン』
ディズニープラス スターで7月3日(水)より独占配信開始
(全10話/毎週水曜日2話ずつ配信)
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