メルロイ氏は、NASAは過去に韓国航空宇宙研究院、韓国天文研究院などと協力してきたが、宇宙航空庁の発足により窓口が一元化され、国際協力とパートナーシップをさらに拡大できるとの見通しを示した。また「韓国は米国の非常に重要な同盟国」として、NASAと宇宙航空庁の関係を今後さらに強化し、深めることができるだろうと述べた。
メルロイ氏は、韓国が宇宙探査や宇宙利用に関する基本原則を定めた「アルテミス合意」の署名国であることを強調し、合意は宇宙政策を育成しながら平和で透明な宇宙活動を行うためのものだとして、韓国との技術協力に期待を表明した。具体的には、韓国が通信技術、ロボティクス、先端製造などで強みを持っていると指摘。米国の火星探査計画「ムーン・トゥ・マーズ」とアルテミス計画との関連性を持つ分野だと強調した。
前日には南部・釜山で開かれた国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)の総会で尹寧彬(ユン・ヨンビン)宇宙航空庁長に会い、キューブ衛星「Kランドサット」をはじめとする未来のパートナーシップなどについて話したと明らかにした。キューブ衛星の開発はアルテミス合意の協力事業の一環としてNASAから打診があったが、韓国側の予算問題で実現しなかった。
また、10月にイタリア・ミラノで開かれる国際宇宙会議(IAC)にアルテミス合意の署名国を招待しているとして、尹氏の出席を要請した。
メルロイ氏は韓国との協力に関して「互いに必要なことを調整し、模索する過程にある」と述べ、研究協定の形でアプローチしていると明らかにした。その上で「われわれが持つ体系に何が必要なのか、何が韓国の技術的能力にふさわしく、韓国が望むものにふさわしいかを時間をかけて意思疎通する必要がある」として、今後の研究協力を呼びかけた。
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