昨年12月に開かれた「全国オモニ(お母さん)大会」に出席した金正恩国務委員長(中央)=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
昨年12月に開かれた「全国オモニ(お母さん)大会」に出席した金正恩国務委員長(中央)=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮でも少子化が進むなか、朝鮮労働党機関紙の労働新聞は16日、「子どもの多い家庭に福があふれる」という見出しの記事で子だくさんの世帯に与えられるメリットを紹介した。

 同紙は、多子世帯は平壌市内に造成されるニュータウンに優先入居できるとして、今年4月に完成した同市の林興通りに住む多子世帯が数百に上ると伝えた。これらの世帯の子どもと母親は病院で優先的に治療を受けられるという。

 また、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)と一緒に記念撮影できるのも多子世帯に与えられた特典だと説明。「子どもを多く産めば産むほど大きな福が回ってくるのがわれわれの社会」と強調した。さらに「女性たちが息子や娘をたくさん産み、立派に育てることが祖国の未来を育てる愛国事業であり、国と民族の前途に関する重要な問題」として出産を奨励した。

 金正恩氏は昨年12月に開かれた「全国オモニ(お母さん)大会」で、出生率が低下していると初めて公式に言及し、母親の役割の大きさを強調した。

 国連人口基金の2022年の報告書によると、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は北朝鮮で1.79と、人口維持に必要な2.1を下回った。


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