救命救急センターの入り口(資料写真)=(聯合ニュース)
救命救急センターの入り口(資料写真)=(聯合ニュース)
【高陽聯合ニュース】韓国で大学医学部の定員増を巡る政府と医師側の対立を受け、各地で救命救急センターの運営に支障が生じ、秋夕(中秋節、今年は9月17日)の大型連休を前に市民から不安の声が上がっている中で、先月4日に11カ所の病院から受け入れを断られた2歳4カ月の女児が意識不明になっていたことが3日、分かった。

 消防当局によると、先月4日午後8時40分ごろ、ソウル近郊の京畿道高陽市で女児が熱性のけいれんを起こしたと119番があった。消防当局はソウルと京畿道地域の救命救急センター11カ所に受け入れを求めたが、いずれも「治療できる医療陣がいない」として断られた。

 女児は通報から約1時間5分後に仁川市の仁荷大病院に搬送された。

 通報時には女児に意識はあったものの、搬送先の病院で意識不明となり、今も意識を回復していないという。

 消防当局は「なんとか仁川で受け入れてくれる病院が見つかったが、非常に残念な状況になった」とし、現在はソウルの病院に移って治療を受けているが依然として意識不明であると伝えた。


Copyright 2024YONHAPNEWS. All rights reserved. 40