D.O.(EXO) の最新ニュースまとめ
本記事では8月3日の公演をレポートする。
ドレスコードのスカイブルーに合わせた服装のファンで埋め尽くされた会場は、期待感と高揚感に満ちた空気が漂っていた。開演時間になると、場内が暗転し拍手が沸き起こる。そこへ、澄み渡ったギターの爪弾くサウンドが流れ、ステージ中央からド・ギョンスが登場すると、会場に黄色い歓声が響き渡った。爽やかなミディアムテンポの「Mars」を優しい歌声で届けると、歌の合間に入る「ド・ギョンス!」というファンの掛け声も完璧。1曲目から一体感が生まれ、ギョンスもテンションが高まり、「一緒に!」と叫んで会場をさらに盛り上げた。
歌い終わり、高揚感に包まれる中、ギョンスが「横浜~!」と叫ぶと、大きな歓声で返すファンたち。その声を聞いて笑顔を見せると、ギョンスは「こんばんは、ド・ギョンスです。僕の単独コンサート『BLOOM』にようこそ」と挨拶し、「みなさん、きょうも僕をお手伝いしてくださる方を迎えました。まだ日本語は至らない点がありますが、がんばります」と意気込み、司会者の藤原倫己を迎えてのトークタイムとなった。
今の心境を聞かれたギョンスは「緊張していたけど、ステージに立ったら緊張がワクワクに変わりました」と明かした。コンサートのタイトルについて、彼は「僕の3枚目のアルバムのタイトルが『BLOSSOM』だったのですが、皆さんが公演に来て笑顔の花で満開になってほしいという思いから『BLOOM』というタイトルにしました」と説明。ファイナル公演について、彼は「最後だと思うと心残りではありますが、でも初めて大きな会場で日本のファンの皆さんにお会いしてとても幸せです」と笑顔を見せた。
ギョンスが「準備OKです!」とテンション高めに叫んで始まった最初のコーナーは、花がテーマとなったQ&A。「暑い時期に香りたい香りは?」という質問に「ローズ」と答えると、「スカイブルー(ファン)のローズの香りは?」という投げかけに、手であおいで客席の香りをかぐことも。
ビジョンには、ヒマワリやライラックなどの花が映し出され、花のイメージはギョンスが直接描いたものだという。彼が「みなさんのために描いてみました」と伝えると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
最初に選んだ花は「月見草」。月見草の花言葉にある「魔法」がテーマとなって進行された。魔法がアニメによく出てくることから、アニメに関連付けてトークが進むと、アニメ好きとして知られているギョンスが最近観ているアニメに上げたのは「怪獣8号」。さらに、携帯電話のケースが「呪術廻戦」だと告白し、アニメ好きを猛アピール。どんな魔法・能力がほしいかについて、彼は「瞬間移動を使ってみたい」と、日本やツアーを回る時、おいしいお店に行くときに能力を使いたいことを明かした。能力という話の流れで、ギョンスの抜きんでた能力を聞かれると、「ソファーに長い間座っていることです。休んでいる時にソファーに座っていることが本当に好きなんです。例えばアニメを観るとなったら、ソファーに8時間以上座っていると思います」と話し、座っているイスがちょうどソファーだったこともあり、ソファーにどんどん深く座ってリラックス状態に。すぐに座り直したものの、ギョンスの日常を垣間見えた瞬間に、ファンもほっこり。
続いて、ギョンスの能力値として「ビジュアル」、「演技力」、「バラエティー能力」、「歌唱力」、「魅力」、「可愛さ」を六角形で表していくことになった。彼は「かわいさは…」と言ってしばらく考えるが、「かわいさはないです」と六角形の中央に点を付ける。すると、会場からは「えー!かわいい!」という声があがり、その声を聞いたギョンスは「変えます」と点を消して書き直す。しかし、最初の点より少し上がっただけの評価に納得のいかないファンの声はさらに大きくなり、ギョンスもタジタジ。その声に押され気味となり、「変えます」と言って六角形の一つ内側の4点の位置に点を付け、それでも納得いかないファンだったが、ひとまず「かわいさ」は4点で落ち着く。
「歌唱力」については、「僕が付けるのは恥ずかしいですね。でも、目標があります」と言って、六角形の角より上に点を付けて、ファンを満足させる。「魅力」も高評価を付けて、「これからもずっと魅力のある姿をお見せします。がんばります」と意気込んだ。「演技力」については、目標にする点として「歌唱力」と同様に六角形の上に点を付ける。「ビジュアル」については、「ビジュアルは中間…」と付けて、会場からは「アニヤ(=違うよ)!」と、ビジュアルが低評価なはずがないという声があがり、その力強い声に「変えます」と言って点を消すギョンス。この状況に、彼は「これって僕が(点数を)付けるものじゃないですか」と言いながらも、ファンの言うことを聞いて満点に点を付けてファンを満足させていた。最後は、「バラエティー能力」は、これも目標があるとして、六角形のはるか上の、余白ギリギリの上に点を描き、「僕は面白い人になりたいんです」と意欲を見せた。
続いて、「純粋」の花言葉を持つデイジーを選んだギョンス。ここでは、音楽に対する純粋な気持ちについてのトークとなった。7月26日にソロデビュー3周年を迎えた彼は、「まだ信じられません。僕がソロアルバムを出してもう3年も経ったということで、時間が経つのは早いなと思いました。それから、まだまだです。3年というのはまだやっているほうではないので、がんばります」と話し、今後の楽曲について聞かれると、「この会場は4階までありますが、みなさんが立ち上がって盛り上がれるような楽しい曲をお届けしたいと思います」と伝え、ファンの期待を高まらせた。
これまでに、1stミニアルバム「共感」、2ndミニアルバム「期待」、3rdミニアルバム「成長」というタイトルのアルバムをリリースしてきた彼。アルバムについて聞かれると、彼は「僕は『共感』という単語が大好きなんです。僕も自分自身が客席にいるときとか、映像や作品を観るときとか、共感をすることが好きなんです。なので、最初は『共感』から始まり、『期待』、『成長』となり、自分自身も感じているのですが、皆さんも共感してほしいという思いで選びました」と説明した。
アルバムを通して成長したことについては、「1人でこの会場で公演をしていることが成長したなと思います。こうして皆さんの前で自然に話すことができなくて、緊張していたのですが、その緊張というものがなくなってきて、そういったところが成長したなと思います」と話し、「皆さんの表情を見るのが一番幸せです」と、ファンの応援が大きな力となっていることも伝えた。
音楽に関連して、自分の曲のイントロゲームも行われた。1秒間だけ音楽が流れ、それを聴いてタイトルを当てるというもの。1問目はタイトルが思い出せないと言いつつ、思い出して正解。2問目は息遣いのみのイントロで難問過ぎて間違ってしまうが、少し長めに流してもらい正解。3問目はファンもすぐにわかったようで、自信満々に「Rose」と答え、アカペラも披露。伸びやかで美しい歌声を会場に響かせ、ファンを喜ばせた。最後のクイズも息遣いだけが流れ、難問に苦戦すると、彼は「次のアルバムからは吐息を入れません」と宣言。長めにイントロを流してもらい、正解すると、「It’s Love」のスペイン語バージョンを披露し、会場はロマンチックな雰囲気に包まれた。
続いて、「愛情で結ばれた縁」という花言葉を持つアサガオを選択。これまでに演じてきたキャラクターとの縁を結んでいくという意味で、作品について話していくことに。2024年7月23日でデビュー10周年を迎えたことで、ファンから「おめでとう!」と大きな拍手が沸き起こると、ギョンスは立ち上がり、手を前に出して「笑っていいとも!」のチャッチャチャチャで拍手をピタっと止めることに成功。彼は「ここで再びできるとは思いませんでした。一緒にやってくれたありがとうございます」と笑顔を見せた。
デビュー作「大丈夫、愛だ」(SBS/2014)でハン・ガンウを演じたことにより、大きく成長したことが何なのかと聞かれると、彼は「感情の幅が広がったと表現すればいいでしょうか。日頃、感情の幅が広いほうではないんです。ガンウというキャラクターを演じることにより、感情の幅が広がったという経験をしました」と話した。また、初めての撮影については、「頭の中が真っ白になって、すごく緊張して手に汗が出てセリフも短いのに急に思い出すことができなくなりました」と話し、「監督や先輩が、大丈夫だよ、うまくできているよ、とおっしゃってくださったので、その後から徐々に緊張が解けてきて、面白くなっていきました」と、当時を振り返った。
次の作品については、「彫刻都市」という作品が決まっているという。彼は「今までに見せたことのない、新しい姿を見せることができます。なぜかというと、悪役だからです。一生懸命がんばってみます」と力強く語ると、会場からは期待の拍手が沸き起こった。
トークタイムの最後は、「あなただけを見つめます」という花言葉を持つヒマワリを選択。事前にファンがポストイットに書いた質問がステージに登場すると、「わあー」とたくさんの質問に驚くギョンス。「ウィキペディアにビートボックスが特技と書かれているそうですが」という質問に、「これは完全にデビューしたばかりの頃の特技なんですけど…。でも、やってみましょうか?」とやる気満々。少しおぼつかない素振りを見せながらも、ビートボックスを完璧にこなすと、会場からは大きな拍手が送られた。
続いて、「おにぎりは食べましたか?」という質問に、「食べました。本当においしいです。皆さんも召し上がってくれるとうれしいです」とほほ笑み、好きなおにぎりの具については、「きょう食べた高菜が好きです。うまい!」と幸せそうな表情を見せた。続いて、「チレンイ(ギョンスが生んだペンギンのキャラクター)をグッズ化してほしい」という質問に、「少しだけ待っていてください」と、ファンの期待を高めた。
質問がぎっしり貼られているボードには、シソの葉の香りが好きなギョンスのために、本物のシソ(実際はゴマの葉)も飾られていて、それを見つけたギョンスは、葉っぱの香りを嗅いでリラックスする姿もあった。
ド・ギョンスの歌声を堪能できる時間も設けられ、「to DO list」に書かれた他のアーティストの曲をアカペラで歌うことも。優里の「ドライフラワー」や清水翔太の「花束のかわりにメロディーを」、玉置浩二の「メロディー」などを、柔らかく深みのある歌声で歌い、ファンを感動させた。
トークコーナーを終えると、ギョンスの楽曲を思う存分楽しむライブの時間へ。「横浜、叫べ!」と叫ぶと、「Simple Joys」を披露。浮遊感のあるパーカッションと柔らかく響くオカリナの音色に優しい歌声が溶け込み、会場をあたたかい雰囲気に包み込む。「一緒に歌いましょう」と囁くと、「That’s okay」のステージへ。アコースティックギターの穏やかなサウンドと繊細な歌声、そしてファンが歌う「ケンチャナ(=大丈夫)」という歌声が1つとなり、会場にはその日しか味わえないライブならではの心地よい空間が生まれた。
ライブの後半では、永遠に一緒にいたいという気持ちが込められた「I Do」を歌いながらギョンスがトロッコに乗って客席を回り、サインボールを投げる演出があり、客席を通るギョンスにファンは大興奮。「♪I love you」と歌いながら「Somebody」を披露し、ステージに戻ると、花道を通ってステージ近くのファンにもサインボールを投げて、ファンを喜ばせた。
花道の先にあるセンターステージでは、運命の相手を待ちながら告白をする「My Dear」やギョンス自身がアルバムの中で歌詞が好きだという「Ordinary Days」、不安や心配を取り除く魔法のような言葉が込められた「GoodNight」といったしっとりとした楽曲を披露。時に繊細に、時に力強く歌い、ファンの心を癒した。
歌い終わり、ギョンスが客席を見渡すと、「男性の皆さんも多いですね」と言って、男性だけの歓声を求める。すると、男性の歓声に大いに喜ぶギョンス。もちろん、女性だけの歓声も求め、最後は全員の大きな歓声を聞くと、「きょうもとても楽しいですね」と満足気味。歓声で満足したものの、お腹のほうは空いてしまったようで、彼は「夕飯のメニューを決めないとですよね。ちょっとお腹が空いているんです。みなさんも空いていますよね? 何を食べようか。きょうは何を食べましょうか?」とファンに問いかけることも。ファンから「かつ丼!」という声が上ると、目を輝かせて「きょうはかつ丼でーす!」と叫び、「公演が終わったあとに食べてください。僕もおいしく食べます」とファンと約束した。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、ギョンスが「残念な時間がやってきました。最後の曲です」と話すと、会場からは名残惜しむ声が上がる。そして、これからもずっと愛していくという気持ちを歌った「I’m Gonna Love You」を披露。リズミカルなギターに乗せて、セクシーで甘い歌声を届け、ファンをうっとりさせた。
ギョンスが「ありがとうございます!」と言ってステージを後にするが、すぐにアンコールを求める手拍子と「ド・ギョンス」の掛け声が会場に響き渡った。そして、メロディアスなギターサウンドが響く自中、ステージ中央からギョンスが再登場! アンコール曲には、愛する人と共にするときめきの瞬間をポンと弾けるポップコーンで表現した「Popcorn」を披露。楽しそうに歌うギョンスの姿に、ファンも笑顔でいっぱい。
彼は「みなさん、本当にありがとうございました!とても楽しい時間でした。皆さんも僕の名前を呼んでくださったからすぐに出てきたのはわかりますよね。名前を呼んでくださってありがとうございます。次にまた来るときには、準備をものすごくしてきますので、みなさん楽しみにしてください。これからもよろしくお願いします」と伝え、記念としてみんなで写真を撮ることに。
ファンが「ギョンスのすべての瞬間が美しく見える ギョンスが私にくれたときめきだ」というスローガンを掲げると、「4階までいらっしゃるので、また新しい感じですね」と観客全員が掲げたスローガンに感動していた。
最後に「皆さん、きょうの夜ご飯は?」と夕食のメニューを再確認し、「かつ丼!」というファンの声を聞いて満すると、「それでは、ギョンスでした! ありがとうございました」と叫び、「愛してるよ」、「ばいばーい」と、別れを惜しみながらステージを後にした。
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