REAIMサミットはAIの軍事分野での利用が国際平和や安全保障に及ぼす影響に対する国際社会の理解を深め、これに関連する国際規範の形成に寄与するために発足した多国間協議体で、政府と民間の双方が参加する。昨年、オランダで初会合が開かれ、2回目の今回は韓国とオランダの共催で開かれた。
今回の会合には90カ国・地域から代表団や関係者など約1000人が参加する。34カ国・地域からは閣僚や次官級が参加し、韓国からは趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官、金龍顕(キム・ヨンヒョン)国防部長官が出席する。
本会議では軍や政府関係者と企業関係者、専門家らが「AIが国際平和と安保に及ぼす影響」「軍事分野におけるAIの責任ある利用履行策」などをテーマに討論する。
各国政府代表が参加する高官級会合では、軍事分野におけるAI関連の基本原則と優先順位、懸念事項および課題、国際協力の展望などについて集中的に議論する。
軍事分野におけるAI利用に向けた規範づくりのための計画を提示する宣言文書が高官級会合の成果として10日に採択される予定だ。
金国防部長官はソウル市内のホテルで開かれた開会式で「AIが軍事分野に適用され軍の作戦能力を飛躍的に向上させているが、誤用や乱用による被害も招きかねない両刃の剣のような特性を持っている」として「AIの軍事的利用に関する徹底した基準と規範を用意していかなければならない」と指摘した。
趙外交部長官も開会のあいさつで、AIの軍事的利用が軍事革新を主導すると同時に、多様な課題を招く可能性があるとし、国際平和や安保、人間の尊厳を全て守るためには、責任あるAI利用のための規範とグローバルガバナンスを設けることが重要だと強調した。
オランダのブレケルマンス国防相は、「REAIMサミットが責任あるAI利用関連の国際規範形成において、利害関係者間の対話の場として位置づけられた」とし、「今回の会合を通じて、責任あるAI利用のための規範やグローバルガバナンス関連の議論がさらに発展することを期待する」と話した。
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