今回の来韓公演は、9月23日に始まった日本全国ツアーを終えた後に行われるもの。まもなく日本でのツアーを終えるGacktに書面でインタビューを行った。
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以下は一問一答。
――韓国での初公演だがどのような演出をするのか。
「僕でなければできない演出にする。見たことのない人は想像もできないだろう。ミュージカル、演劇、映画など多様な要素が入っている。僕の公演は1つのエンターテインメントだ。この公演では観客の視線を奪うプロジェクターは絶対に設置しない。映像を見るならいっそ家でDVDを見たほうがいいのではないか」
――アジア地域で人気が高いにもかかわらずアジアツアーをしなかった理由は。
「これまでアジアでコンサートができなかったのは、日本でするコンサートと同じ内容にできず、現地スタッフができる水準の公演にせざるをえないためだ。僕のコンサートはスタッフ1人でも代わってはいけない公演だ。200人以上のスタッフが現地に行くと赤字になってしまう。そのためアジアツアーが実現するのに数年かかった。アジア地域のファンに『表現とはこういうものだ』ということを伝えることができるだろう」
――9月に8枚目のアルバム「DIABOLOS」を日本と韓国、香港、台湾などアジア地域で同時発売したが、タイトルの意味は。
「DIABOLOSはギリシャ語で悪魔という意味。でもこのアルバムで使われるのは悪魔ではなく人間の心の中に潜む暗闇という意味だ。これまでやりたい音楽を作ってきたが、このアルバムと今後発表する歌は音楽的なジャンルの方向性が弱くなるだろう。強いてジャンルを作るなら、『ネオ・ミクスチャー』か『ニュー・ミクスチャー』になるのでは」
――昨年韓国語で発表した「12月のLove Song」を毎年ほかの言語で発表しているが、今年は。
「今年はもう1度韓国語で歌うが、今度はデュエットになる。中国語で王力宏さんと歌ったことがあるが、今回は韓国の歌手と歌うことにした。だれと歌うかはまだ言えない」
――今春アニメ映画「機動戦士Zガンダム」のテーマ曲を歌うことになったのは。
「『機動戦士Zガンダム』の富野由悠季監督ととても仲がよく、手伝ってほしいと言われたので力になることにした。20年前の作品がリメイクされること自体がどれだけすごいことか。この作品は今また発表してもいいくらいレベルが高い」
――さまざまな楽器ができるらしいが。
「3歳のときピアノを始め、今は打楽器、金管楽器、弦楽器の全般と、木管楽器のサクソフォーンとフルートができる。子どものころから楽器を弾く機会が多かった」
――語学の勉強にも関心が高いと聞いたが。
「ファンが日本語を覚えるより僕がその国の言葉を勉強するほうが早いと思ったから。北京語、韓国語、英語、フランス語のうち、韓国語と中国語は毎日使う。朝起きてトイレに入れば英語の本、車には中国語の本、かばんには韓国語の本が入っている。僕のボディガードは米国人で、彼らとは英語で話す。雑誌を読む感覚で語学教材を読んでいる」
――ラルク・アン・シエルのHydeと仲がいいと聞いたが、音楽に対する互いの考えは。
「2人はとても仲がいいが、会って音楽の話はしない。それはどの国が正しいかと話すのと同じ。僕たちが作る音楽のうちどちらが正しいかを話すことは価値がない。それぞれが信念を持って曲を作っている」
――家の中では電気ではなくろうそくをつけて生活する習慣があるというが。
「習慣ではなく日常。昔からそうしてきた」
――韓国のファンらにひと言。
「長いこと待たせてすまない。来年ついに韓国で公演できることになった。見たことのない世界、接したことのない世界、この世界にたった1つしかない僕の世界をみんなに伝えることができる。待っていてほしい」
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