「アクセルを踏んでいないのに加速」…市庁駅逆走事故、運転手が法定でも容疑を「否認」=韓国
「アクセルを踏んでいないのに加速」…市庁駅逆走事故、運転手が法定でも容疑を「否認」=韓国
ことし7月に9人の死亡者を出したソウル・シチョン(市庁)駅付近での逆走事故の運転手、チャ被告(68)が法廷でも「アクセルを踏んでいないのに車が加速した」と容疑を否認した。

チャ被告の弁護人は11日、ソウル中央地方裁判所の審理で開かれた交通事故処理特例法違反(致死・致傷)容疑事件の初公判で、「公訴事実を否認する」と述べた。

弁護人は、「事件当時、被告人はアクセルを踏んでいないにもかかわらず別の原因で車が加速し、ブレーキを踏んだにもかかわらずブレーキがきかなかった」とし、「公訴事実のように逆走しクラクションを鳴らすなどの事前措置を取らなかったからといって被告人に過失があるとはいえない」と主張した。

弁護人はまた、検察が提出した証拠のうち事故車両に対する国立科学捜査研究院と車の製造会社の評価に同意しないとし、追加の事実照会手続きを行うと明らかにした。

裁判部は国立科学捜査研究院の職員などを証人として呼んで尋問するため、来月13日の公判をもう1度延期することにした。

きょうチャ被告は緑色の囚衣姿で拘置所を出た。裁判の間はずっと無表情だった。

裁判部が職業を聞くと、「バスの運転手でした」とはっきりと答えた。

チャ被告は7月1日午後9時26分ごろ、市庁駅付近のウェスティン朝鮮ホテルの地下駐車場から車を運転して出る際に逆走して歩道に突進し、9人を死亡、5人を負傷させた容疑を持たれている。

チャ被告は事件後、一貫して車の急発進を主張してきたが、検察はアクセルを誤って踏んだことによる事故と判断した。
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