「自分の中に別の自分」…ドラマ「私のヘリへ」は実際に起きるのか=韓国
「自分の中に別の自分」…ドラマ「私のヘリへ」は実際に起きるのか=韓国
韓国ドラマ「私のヘリへ〜惹かれゆく愛の扉〜」が話題を集め、解離性障害に対する関心が高まっている。

 ドラマは別名多重人格障害と呼ばれてきた「解離性障害」を持つヒロインの傷の治癒過程を扱い、視聴者から好評を得ている。ヒロインのシン・ヘソン氏は、チュ・ウンホとチュ・ヘリという2人の人格を熱演し、スターアナウンサーに扮したイ・ジヌク氏(チョン・ヒョンオ役)とカン・フン氏(カン・ジュヨン役)から愛を一身に受ける。実際にこんなことが起こりうるだろうか?

 25日、健康保険審査評価院のビッグデータによると、11種類の解離性障害などで1回以上診療を受けた人は、昨年基準で2054人と集計された。

 一人の中に2人以上の別の人格状態が存在する「解離性障害」患者はたった1人だけだったが、自分の過去やアイデンティティに対する記憶を喪失し、家庭や職場を離れてさまよう解離性遁走は18人だった。この他にも△解離性混迷(23人)△気質性解離障害(58人)△解離性痙攣(102人)△解離記憶喪失(167人)△解離性運動障害(197人)△その他解離性障害(224人)△解離性無感覚および感覚喪失(274人)△混合型解離性障害(280人)△詳細不明の解除性障害(710名)などがあった。

 しかし専門家らは、より多くの患者が存在すると見ている。心的外傷後ストレス障害の必須症状が解離性障害であるためだ。実際、心的外傷後ストレス障害で1回以上診療を受けた人は、昨年基準で1万4481人にもなる。

 ドラマの素材になった「解離性障害」は、ごくまれに現れる。一部では幽霊に取り憑かれたようだということで「憑依」と表現したりもする。ペク・ジョンウ教授は「当事者たちは感覚も違うように感じられ、記憶することもできずに空白状態になるため当惑する」とし、「自ら受け入れることが難しく、外出も敬遠することになる」と説明した。
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