国連安保理はこの日「ウクライナの平和と安保維持」をテーマに、北朝鮮のロシア派兵問題などを話し合うため会議を開いた。
韓国のファン・ジュングク(黄浚局)国連大使は、北朝鮮のロシア派兵について「北朝鮮軍は正当な軍事目標物となって “弾除け”として扱われる懸念があり、兵士たちがロシアから支給される報酬はキム・ジョンウン(金正恩北朝鮮総書記)のふところに入るだろう」と指摘した。
つづけて、ロシアに派兵された北朝鮮軍の兵士たちについて「同じ韓民族として、彼らを個人的に憐(あわ)れに感じる。彼らが休戦ラインの南側で生まれていたら、よりよい暮らしができただろう」とし「自国民を消耗品として扱う北朝鮮政権を、決して許すことはできない」と批判した。
また「露朝は、不法かつ多数の安保理決議を違反している」と強調した。
米国のロバート・ウッド国連次席大使は「北朝鮮軍が戦場に投入されれば、これは対立の深刻な拡散を意味し、ロシアがだんだんと焦っていることを明確に示すものだ」と語った。
ウクライナのセルギー・キスリツァ国連大使は「戦争で生き残った北朝鮮兵士たちは、現代戦における経験を積んで北朝鮮に戻るだろう」とし「われわれは、ピョンヤン(平壌)の政権がこの経験を積んだ部隊をどのように活用する計画なのかを知っている」と語った。
つづけて「もし安保理が(常任理事国である)ロシアのせいで動くことができないのなら、他の方法と行動方式を見出さなければならない」と求めた。
一方、ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は「米国とその同盟国たちは、NATO(北大西洋条約機構)がウクライナ政権に軍事力と情報を支援する権利がある反面、『ロシアの同盟国は同様のことをする権利がない』という論理を強要しているのではないかと問いたい」として、北朝鮮派兵の正当性を主張した。
北朝鮮のキム・ソン(金星)国連大使は「ウクライナ戦争の勃発後、米国と西側諸国はウクライナに多様な戦車や戦闘機など軍事装備の供給を拡大してきた」とし「重要なのは、ウクライナがことし6月にロシアの領土に向けてミサイル攻撃を始めたことだ」と語った。
つづけて「北朝鮮とロシアは政治・経済・文化を含めたあらゆる分野で両国の関係を発展させる権利があり、これは露朝条約にしたがって国際法上の規範に完全に合致している」とし「もしロシアの主権と安保利益が米国と西側諸国の継続的な危険な試みにより脅かされているのなら、われわれはそれに対応する必要がある」と主張した。
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