北朝鮮が10月31日に発射した新型ICBM「火星19」=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
北朝鮮が10月31日に発射した新型ICBM「火星19」=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は5日、北朝鮮が同日午前7時半ごろ、平壌南方の黄海北道・沙里院付近から朝鮮半島東の東海上に向けて数発の短距離弾道ミサイル(SRBM)を発射したと発表した。

 合同参謀本部はミサイルが約400キロを飛行したと明らかにした。ミサイルは口径600ミリ級の超大型放射砲(多連装ロケット砲)「KN25」と推定され、北朝鮮が短距離弾道ミサイルの標的にしている北東部の咸鏡北道吉州郡沖にある無人島の方向に飛行したもようだ。

 北朝鮮は先月31日、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星19」を発射したばかり。この日の午後(日本時間)に始まる米大統領選を前に再び挑発に乗り出した。存在感をアピールする狙いがあるとみられる。バイデン政権の対北朝鮮政策の失敗を浮き彫りにし、共和党候補のトランプ前大統領を側面支援する思惑もあるとみられる。

 合同参謀本部は「北は孤立を招いて自らを過酷な収容所にしている」とし、弾道ミサイル発射を「決して座視せず、今後のすべての結果に対する責任は北にあることを改めて警告する」と強調する声明を出した。

 今回のミサイル発射は韓米日3カ国が北朝鮮の火星19の発射に対抗し、今月3日に米戦略爆撃機B1Bが参加する合同空中訓練を実施したことへの反発ともみられる。


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