HD現代がペルー国営と潜水艦を共同開発、「チーム・コリア」での受注が注目＝韓国報道

韓国HD現代（旧現代重工業）は16日（現地時間）、造船所運営を行うペルー国営のSIMA（Servicios Industriales de la Marina）と、潜水艦の共同開発に向けた覚書（MOU）を締結したと発表した。

今回の提携はペルー海軍が進めている老朽化した艦艇の交換事業の一環として、潜水艦建造に向けた協力強化を目的とする。

HD現代とSIMAは、ペルー海軍のニーズに合わせた潜水艦を開発する。またHD現代はペルーの造船産業の発展を支援するなど、ペルー政府および同国海軍との関係強化に努める。

HD現代は4月、中南米向けの防衛関連輸出としては過去最大となる計6406億ウォン（約708億8476万円）規模の艦艇4隻の現地建造と共同生産について、SIMAと契約を締結していた。今後15年間、ペルー政府・海軍の協力会社として、後続事業を優先的に交渉できる事業者に指定されている。

ペルーでの艦艇建造受注は、韓国の国防部と海軍、防衛事業庁、産業通商資源部、大韓貿易投資振興公社（KOTRA）などの政府機関と企業が「チーム・コリア」として獲得した成果である点から注目を受けた。

HD現代は9月、ペルーに支社を設立。10月にはペルー支社に初めて資機材を送るなど、艦艇建造を本格化している。