大韓オリンピック委員会(KOC)の李衍沢(イ・ヨンテク)委員長は五輪開会式を翌日に控えた7日、「昨晩遅くに国際オリンピック委員会(IOC)から、北朝鮮を説得できる方法はこれ以上ないとの立場を伝えられた。南北合同入場はとうとう霧散した」と明らかにした。したがって8日午後8時からの開会式では韓国は当初の予定通り177番目に入場し、北朝鮮とは別になる。
イ・ヨン の最新ニュースまとめ
双方はシドニー五輪当時、韓国の金雲竜(キム・ウンヨン)IOC副委員長と北朝鮮の張雄(チャン・ウン)IOC委員が合同入場に合意し、分断後初めて五輪開会式で手を取り合い入場して世界に感動を与えた。さらに2004年のアテネ五輪、2006年のトリノ冬季五輪、2007年の長春冬季アジア大会と、大小の大会で合計9回の合同入場を果たした。
しかし、今年初めからスポーツの外で南北関係が悪化し、合同入場に向けたスポーツ会談一切が行われなかった。KOCは会談開催を求め何度も電話通知文を送ったが、北朝鮮は受け取りも拒否した。北京でもKOCは会談開催を試みたものの、合同入場の事前手順となる実務者接触さえ行われず、李委員長はホテルのレストランなどで北朝鮮の朴学宣(パク・ハクソン)朝鮮オリンピック委員会委員長と偶然顔を合わせただけだった。
ロゲIOC委員長も午後の記者会見で、南北合同入場が実現しないことを正式に認めた。IOCの積極的な仲裁にもかかわらず、政治的な問題により南北ともに同意しなかったとして失望感を示した。また、こうした内容をまとめた書簡を南北の首脳にすでに送ったことも明らかにした。
合同入場が実現しないことから、南北の入場順序にも関心が集まっている。当初、韓国は177番目、北朝鮮は178番目に入場することになっていた。しかし、李委員長は「北朝鮮側が韓国選手団と離れることを希望し、IOCに順序の変更を要請したと聞いている。韓国の後、3~4カ国が入場してから北朝鮮が入る可能性がある」と伝えた。一方、ロゲ委員長は、南北が続けて入場すると説明している。
Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0