忠誠宣誓は各地域で集められた住民が最高指導者や朝鮮労働党に忠誠を誓う文書に署名する行事。
これまで金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)や金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(4月15日)にも行われた例があり、統一部は正恩氏の偶像化強化の一環とみている。
また北朝鮮が金日成氏の生まれた1912年を元年とする「主体年号」の使用をやめたことが先ごろ確認された。統一部によると、北朝鮮は主体年号が入ったテレビ番組を再放送する際、その場面を編集して削除しているという。
また正恩氏の功績を宣伝する文書や、朝鮮労働党機関紙の労働新聞からも主体年号が削除された。
北朝鮮は10月12日夜以降、声明や談話に主体年号を用いていない。主体年号の使用中止は、祖父の威光に頼らないという正恩氏の意思が示されたものと受け止められる。
統一部当局者は、北朝鮮は2021年から金正恩氏の偶像化の強化を始め、今年は目に見える形での格上げを試みていると分析。「今後、肖像画や(正恩氏の肖像が描かれた)バッジ(肖像記章)の使用拡大や金正恩氏の誕生日を祝日に指定するなどして(格上げを)可視化する可能性がある」と述べた。
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