禹議長はこの日、国会本会議場で「大韓民国は国民が守ってきた国だ。大韓民国が植民地と戦争、分断と独裁という痛みを乗り越えて先進国になった力は国民から出たものだ」と明らかにした。
禹議長は「大統領の非常戒厳宣言は、この歴史を否定したものであり、国民の自負心に大きな傷をつけたものであるため、正しいことではない。長い間、国民の血と涙で作り出した民主主義だ。だから、世界の人たちは植民地を経験した国の中で先進国に進んだ唯一の大韓民国を驚異的に見ている」と述べた。
禹議長は「このように驚異的な見方を後押しして、世界を震撼させるK-pop、K-ドラマ、K-フード、K-カルチャーが作られている。これはある政派の成功ではなく、国民が作り出した民主主義と経済成長が後押ししているからだ。誰も傷つけてはならない」と強調した。
続いて「今回の非常戒厳を見ながら、あんなに大韓民国の民主主義が虚弱なのか、国民と世界が驚いて見ていた。ところが、一方で非常戒厳を宣布して2時間半後に市民が国会前に集まり、国会議員が本会議場に入って解除させてしまった大韓民国の民主主義に対して世界が驚いている」と述べた。
さらに「歴史的にこのような前例はない。全世界に事例がないほど、大韓民国の民主主義回復力に驚いている。この回復力、私たちが作っていかなければならない」と強調した。
禹議長は「このように立派な大韓民国は政派を問わず、共に守らなければならない。非常戒厳になった後を処理する過程である投票に参加していないこの姿を国民が、世界の歴史がどのように見るのか」と指摘した。
続いて「このように収拾できない大韓民国、虚弱な大韓民国民主主義の姿を見せ、世界の評価が毀損(きそん)されたら、責任を取ることができるのか。渾身(こんしん)の力を尽くして国民の力の議員の皆さんに訴える。投票に参加してほしい」と付け加えた。
これに先立ち、禹議長はキム・ゴンヒ(金建希)夫人特検法案について投票が行われる過程で席を外したパク・ソンジェ(朴性載)法務部長官に対し「国会で当該案件を処理する時、国務委員が本来の位置にいることが原則であり、国民に接する態度だ。私も数日前に軍靴で国会が踏みにじられたことには本当に怒りを感じたが、国務委員たちがこのようなことをしてはならない」と指摘した。
また「これは傲慢(ごうまん)であり、国会を、国民を無視することだ。責任を果たさなかったことに対し、国会が適切に措置する」と付け加えた。
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