大統領公邸前の集会で不便被る市民　ソウル市が警察に協力要請

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領に対する拘束令状の発付後、大統領公邸があるソウルの漢南洞ではこれを支持する市民と反対する市民による集会が相次いで開かれ、住民が不便を被っていることから、ソウル市は７日までに、警察に協力を要請するなどの対応に乗り出した。

　ソウル市はこの日出した報道資料で「近ごろ漢南路などでの不法な道路占拠により市民の不便が続いていることを受け、市民を守り交通の不便を最小限にするため警察に積極的な協力を要請し、ソウル市が自主的に稼働可能なあらゆる方策を講じて措置を取る計画」と明らかにした。

　同市は６日、取り締まりの主体である竜山警察署に公文書を送り、事前届け出の範囲から外れた徹夜デモや道路全体を占拠する行為について集会時間を順守させるなど積極的な対処を求めた。

　また、交通妨害行為が続く場合は関連団体を捜査機関に刑事告発する方針だ。

　これに加え、ソウル市は警察庁、交通運営機関などと協力して市内バスの迂回（うかい）運行、付近の地下鉄駅の通過、交通情報の提供などの方策を講じる計画だ。

　同市の関係者は「道路の占拠により市民のバス停利用が難しくなり、漢南小学校など近隣の学校に登下校する小中学生の安全も脅かされている状況」と述べ、一般市民が被害を受けないよう関係機関の積極的な対処を呼びかけた。