2025年、新年が始まった。韓国は時局は慌ただしく、多くの困難がある状況だが、このような危機を克服しなければならない私たちの役割のはずだ。見えないところで社会革新と技術革新を実行している私たちの隣人と民主市民は存在している。このような時期であればあるほど、技術に対する理解と適用は重要である。AI(人工知能)とWeb3技術は、現代社会においてますます重要な役割を果たしている。これらの技術は日常生活から産業に至るまで多様な分野で革新を可能にする。しかし、このような技術がきちんと定着するためには、これを後押しする規制と支援体系が必要だ。
日本はモバイル時代では一部は遅れている面があったがAI、Web3においては、韓国より政府レベルでは全幅の支援を行なっていると筆者は考える。AIではSakana AI、Web3では円基盤のステーブルコインおよびSTO支援が代表的だ。韓国もこのような支援が早く行われることを期待する。
AIはコンピューターが自ら学習し、考えさせる技術だ。もちろんいろんな
議論があるが、最適化して実行することまで今は技術の水準がかなり上がってきている。ことしのCESでも多様なAI技術とサービスが中心となって登場した。このような革新の時代において、AI規制をどのように改善すべきかについて共有したい。
第一に、安全なデータ使用。データをしっかり保護しながらもAIが必要とする
情報を得られるようにしなければならない。例えば、個人情報を匿名化したり、データを安全に管理したりする方法を設けるべきである。第二に、AIの公正性を保障しなければならない。AIが偏見なく作動するよう透明性を高め、どのように決定を下すのか明確にするべきだ。そして、新しい技術を試すことができる自由な空間を作らなければならない。このような空間で規制の心配なく技術を実験しながら発展させることができる。
筆者がブロックチェーンWeb3技術に言及したことがある。Web3は、従来のインターネット(Web2)とは異なり、データをユーザが自ら管理できる技術である。従来は大型企業がデータを独占的に管理していたとすれば、Web3ではブロックチェーンを利用してユーザーがデータを直接所有し管理することができる。デジタル通貨やNFTを通じて芸術作品を売買することと音楽著作権もWeb3技術のおかげで可能になった。Web3規制をどのように改善すべきかについては、次のようにまとめることができる。
まず、明確なルール作り。暗号通貨とブロックチェーン技術に対するルールを明確に定め、ユーザーと企業が安心して使用できるようにするべきだ。そしてセキュリティ強化。スマート契約とブロックチェーン取引を安全にするための技術標準を用意しなければならない。さらに専門家の参加が必要だ。Web3技術をよく理解している専門家たちが規制設計に参加して効果的な政策を作るようにしなければならない。
トランプ2.0時代になってますます重要になったアメリカの「ペイパルマフィア」は革新的な技術発展の良い例である。ペイパル(Paypal)出身の創業者たちがテスラ、スペースX、Linkedin、YouTubeのような世界的な企業を作ったり支援したりした。彼らはAIやブロックチェーンと暗号通貨技術がどれほど重要なのかに早くから気付き、ビットコインのようなデジタル通貨を通じて新たな可能性を開いた。例えば、イーロン・マスク氏はテスラにビットコイン決済を導入し、ピーター・ティール氏はビットコインの初期投資家として参加した。そしてトランプ2.0ではペイパルマフィアが全方位的に役割をするものと見られる。彼らの成功は、技術革新が起きるためには適切な規制と支援が必要だという点を示している。韓国もこのような成功事例を参考にし、規制環境を改善しなければならない。
韓国で必要な規制改善は切実だ。AIとWeb3技術を成功的に発展させるためには、次のような努力が必要である。もちろん、日本でも一部はすでに適用されているものもあるかもしれないが、以下の改善は参考になるだろう。
第一に、政府と企業の協力だ。公共機関と民間企業が協力して技術を試し、発展させることができる環境を作らなければならない。
第二に、国際協力である。技術は国境を越えるため、他国と協力して調和のとれた規制を作らなければならない。
第三に、専門人材の養成だ。大学と研究所でAIとWeb3技術をよく理解する専門家を育てなければならず、彼らが政策を作るのに参加できるようにしなければならない。
AIとWeb3技術は我々の未来を変える大きな可能性を持っている。しかし、このような可能性を現実にするためには、技術革新を支援する規制と責任ある使用が必要だ。韓国はこのようなバランスをうまく取り、グローバル技術先導国に跳躍できる基盤を作らなければならない。このような努力が着実に行われれば、韓国と日本はデジタル経済の中心地になるだろう。
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