韓国気象キャスター故オ・ヨアンナさん「職場内のいじめに該当しない可能性」
韓国気象キャスター故オ・ヨアンナさん「職場内のいじめに該当しない可能性」
昨年9月に死亡した韓国のMBCの気象キャスター、故オ・ヨアンナさんが職場内で嫌がらせを受けていたという疑惑が浮上している中、専門家が「職場内のいじめとして認められない可能性もある」との見解を示した。

キム・ヒョシン労務士は3日、YTNラジオ「ニュースFM賢いラジオ生活」で、オさんがMBC内部で嫌がらせを受けていることについて「職場内でいじめを訴えたのであれば、管理者として状況を改善するために会社に報告し、適切な措置を講じるべきだった。その対応が不十分だった」と述べた。

また、オさんの日記に記された嫌がらせの状況や、遺族が明らかにした遺書の内容に関連して「報道された内容を見る限り(職場内のいじめを)認めないわけにはいかない。故人が勤務していた間、長期間にわたり何らかの行為があったようだ」とし、「最近は、行為の継続性や反復性、意図性を考慮している。意図性については不明だが、継続性や反復性は見られるようだ。典型的な職場内のいじめと考えられる」と言及した。

しかし、オさんがMBCでフリーランスの気象キャスターとして働いていた点について指摘し「職場内のいじめに関する規定は、労働基準法上、労働者でなければ保護を受けることができない。フリーランスは労働者と見なされないため、労働基準法自体が適用されない」と説明した。

さらに「上司の指揮・監督を労働者に準ずる形で受けていれば、労働者として認められるのではないか」という質問に対し、「適切な指揮・監督を受けていたかは、労働者性を判断する要素の一つには含まれている」としながらも、「その他の8〜9の判断要素を総合的に考慮して判断される。指揮・監督があり、その他の制約条項があれば労働者として認められる可能性は高まるが、断定することはできない」と付け加えた。

一方、警察は故人が職場内で嫌がらせを受けていたという疑惑について、本格的な捜査の前段階である事前調査を開始した。

これに先立ち、ソウル市麻浦(マポ)警察署は先月21日、国民の苦情を受け付ける政府のオンライン窓口に寄せられた「オさんの事件を捜査してほしい」という請願を受理したことを明らかにした。

また、オさんの遺族は、加害者とされるMBCの同僚職員を相手取り、損害賠償請求訴訟を提起している。

オさんが亡くなったのは昨年9月だったが、遺族が職場内の嫌がらせの状況を明らかにしたのは3か月後の12月だった。遺族によると、オさんは生前、自身の携帯電話に原稿用紙17枚分の遺書を残しており、その中には特定の気象キャスター2人から受けた被害を訴える内容が記されていた。

さらに、故人は生前、MBCの関係者4人に自身の被害を訴えていたが、何の措置も受けられなかったことが把握されている。

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