客の目に「カプサイシン」をかけた薬剤師...視力回復せず=韓国
客の目に「カプサイシン」をかけた薬剤師...視力回復せず=韓国
韓国で口論していた客の目にカプサイシン成分をかけた40代の薬剤師が有罪判決を受けた。

 13日、法曹界によると、仁川地裁刑事8独ソン・ソンヘ裁判官は、特殊傷害容疑で起訴された薬剤師A(42/女)に懲役8カ月に執行猶予2年を宣告したことを前日に明らかにした。

 Aは2023年10月16日午後、仁川の薬局で顧客Bさん(75)の顔にカプサイシン成分を吹きかけて傷害を負わせた容疑で裁判にかけられた。

 カプサイシンは唐辛子の辛みの主成分で、コショウと唐辛子から抽出された植物性物質だ。薬や香料などに使用される。

 Aは、薬局を訪れたBさんと言い争いになり、「私が間違ったことがあるのか」と問い詰められ、怒って犯行に及んだことが調べで分かった。彼女はB氏にピストル型のカプサイシン噴射器を3回撃って負傷させたことが分かった。

 目にカプサイシンが入ったBさんは、痛みを訴えながら薬局の外に出て、近くの歩道に倒れた。救急隊によって病院に運ばれたBさんは、人工水晶体脱臼と診断され、10日ほど通院治療を受け、最終的に人工水晶体交換などの手術を受けた。

 事件発生後、以前より低下したBさんの視力は手術を受けても回復しなかった。

 ソン裁判官は「被告人の犯行で被害者は相当な身体的・精神的苦痛を感じたと思われる」とし、「被告人が慰謝料として500万ウォンを供託したが、被害者が刑事処罰を希望した点などを考慮した」と量刑理由を明らかにした。
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